モノづくりの人気メーカーも同じです。やはり、お客様、「他の人」がポイントです。
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資生堂】単に「資生堂が好きなので」と言う人もいます。大変ありがたいことですが、仕事は仕事でハードですから、それだけでは続かない。会社を通じて、お客さまに対してこんなことがしたいという思いがあればモチベーションを保てる。
お客さんにどう喜んでもらえるかという顧客志向が高い人がいい。「好き」や「憧れ」だけではなく、自分が何をやりたいのかきちんと考えてほしい。
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バンダイ】「自分の好きな物がある」というだけならユーザーのままでいてもらったほうがお互いのためになる。社員になるためには、「誰かに何かをしてあげたい」という気持ちがセットにないとダメ。自分じゃなくて、周囲の人の「好き」を追求できるかどうか。自分が好きなものがあるからこそ、他人の好きなものもわかってあげられるという風になると一番いいと思います。そこは面接でもすごく質問しますね。
「おもちゃ好き」より「子どもの笑顔を見るのが好き」が大前提だという気はします。
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コクヨ】自分が(文房具を)「好き」なだけではなく、「文房具が世に送り出されるところまで携わりたい」という思いが大事です。「自分が使うだけではなく、人に使ってもらう」という気持ちですね。
「文具が好きで、持っているだけでわくわくする」と話す人がいますが、他の人にもその気持ちを届けたいのかどうか。そして届けたい「他の人」はどういう人なのか。学生なのか、ご高齢の方なのか、小さいお子さんなのか、働いている方なのか。それぞれの方が文房具を使うのはどういうシーンなのか。