2025年11月11日

【27卒学生の就活ルポ】自分の就活の軸は何? 改めて考え直すことに【サッカーさん6】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 年末が近づき、本格化している2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、国公立大文系学部男子学生のサッカーさんが6回目の登場です。夏インターンシップに参加した地元金融機関を第一希望に就活をすすめてきたサッカーさんですが、ここにきて内定を獲得した友人の姿を見て「自分の就活の軸は何?」と迷いが生まれてきました。新卒エージェントのサービスに登録し、エージェントとの会話からしっかり就活の軸を見つめ直そうとしています。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【首都圏国公立大文系学部 3年男性 サッカーさん】

■<インターンシップ>平日のオンラインインターンに朝から夕方まで参加
 大学の秋学期がスタートしてからも、いくつかインターンシップに参加しました。本命と考えている地元の大手金融機関はオンラインのワンデーインターンに参加し、グループワークや人事担当者とのトークセッションがありました。夏の5デイズインターン参加者以外も参加していましたが、グループワークは夏インターンでのテーマの続きのような内容で、より深く企業のことを理解できたように思います。参加者は少なめでしたが、平日の朝から夕方まで開催していたため大学の授業と重なる人が多かったんだろうと思います。人事の方からは「素直で誠実な人を求めている」という話をしていただきました。夏インターン参加者は11月ごろに個別の面談もあるそうで、しっかり準備をしていきたいと思います。ほかに、練習のつもりで人材系企業の説明会兼選考というオンラインイベントにも参加しました。

■<就活の不安>「自分の軸とは」?不安に感じる
 就活をつづけていくなかで、自分の「就活の軸」ってなんだろう、ということがだんだん不安になってきました。きっかけは、同じ大学でアルバイト先も同じ友人が人材系企業から内定をもらったことです。
 その友人はふだんから明るく前向きなのですが、就活に際して「若いうちから裁量権を持って働きたい」「圧倒的に成長できる環境が欲しい」という明確なビジョンを持っていて、それに対する理由付けもしっかりできていました。面接でも、そのビジョンに沿って自分の軸をきちんと答えることができていたそうです。自分のことを考えると、地元で働きたい、金融機関を第一志望にしているという気持ちはあるのですが、「なぜ地元で働きたいか」「なぜ金融機関なのか」「なぜ銀行なのか」という質問をされたとき、深掘りされたらはっきり答えられるか自信がないと感じました。これは自分の軸があいまいだからだ、ということに気づかされました。

■<今後の対策>新卒エージェントサービスに登録
 本命の企業で落ちてしまったら今後が厳しくなるという危機感もあり、改めて自分の軸を見つめ直す必要性を強く感じました。そこで新卒エージェントサービスに登録し、1対1での面談を受けることにしました。エージェントの方は私の本音を聞き取り、それを志望動機に変換してくれたり、「やりたいことがないのは金融業界を選ぶ上でメリット」という風に前向きに捉え直してくれたりしました。面談内容をラインで文字起こしして送ってくれるなど、想像以上に親身になってサポートしてくれて、軸を明確にするための良いきっかけになりました。
 地元で働きたい、本命の金融機関に入りたいという思いは強いので、地元で働くことと東京や他の地域で働くこととの違い、金融機関と他の職種での違いなど、自分の言葉でしっかり話せるようにこれから考えていきたいです。

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