2025年10月21日

【27卒学生の就活ルポ】面接、ESの課題に向き合う【カメラさん4】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 秋に入って加速している2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、首都圏私立大の文系学部に所属する男子学生のカメラさんが4回目の登場です。金融、不動産、外食など幅広い業種のインターンシップに参加してきたカメラさん。面接、エントリーシートの課題に向き合い、仕事の目標も少しずつ形になってきました。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【首都圏私立大文系学部 男子3年 カメラさん】

■<インターンシップ>幅広い業界で実際の仕事を体験
 9月から10月にかけて、幅広い業種の会社説明会やインターンシップに参加しました。不動産会社の会社説明会では、物件販売だけでなくまちづくり全体に関わる仕事の魅力を感じることができました。大手証券会社の障害者雇用説明会では、小学6年まで育児休暇が取れるなど福利厚生がしっかりしていると感じました。飲食大手企業は店長としてのマネジメント体験をして、そのあと選考に通過してリクルーター面談を控えています。面白そうな仕事と思いましたが、自分が苦手なマルチタスクを求められる現場でもあり、不安もあります。
 ほかには人材紹介大手企業の障害者支援部門への応募も予定しており、11月にオンライン集団面接を受ける予定です。この企業には大学のキャリアセンター経由で参加したセミナーがきっかけで興味を持ちました。

■<面接>マナー身につけニュースチェックしたい
 面接は何回か経験してだんだん慣れてきたかなと思います。落ちてしまったIT系企業では対面面接をしたのですが、役員の方が入室したときに席を立たなかったことがもしかしたら減点要素になったのかもしれない、と思っています。もっとマナーをしっかり身につけて、あとはどういう質問が来るかをちゃんと事前に考えて臨みたいですね。最近見たニュースは何か、ということも聞かれるので、受ける会社や業種に応じて調整できるようにニュースをチェックしていきたいです。

■<エントリーシート>「本当にその会社で働きたいか」明確に
 履歴書やエントリーシート(ES)の作成では、キャリアセンターでの添削指導がとても参考になりました。最初に書いたESに対しては、「本当にその会社で働きたいのかが見えてこない」という指摘を受けました。「障害者雇用を進めようという理念に共感する」と書いたのですが、これはどこの会社でも理念として掲げているわけで、もっと具体的に他社と比べてその会社のどういうところに惹かれたかを書くべき、と教えられました。

■<就活の悩み>大きな企業に内定取れるのか?
 さらに多くの企業を受けるべきか、既に関心を持った企業に集中すべきかいま悩んでいます。また、就活エージェントからは障害者雇用枠で大きな企業を紹介されたりしていますが、本当に自分が内定をとれるのかという不安もあります。ただ、これまで就活を進めていく中で自分が俯瞰的に物事を見る能力や、グループで議論が本題から外れていったら戻せるような調整役をできる能力は自覚できるようになってきました。ファイナンシャルプランナーの資格も活かし、悩みをもっている人にアドバイスする仕事に就きたいという目標は明確になってきています。

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