2025年10月28日

【27卒学生の就活ルポ】ChatGPTは頼りすぎないように【カレーさん5】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 秋に入り、本格化してきた2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、私立女子大文系のカレーさんが5回目の登場です。夏のインターンシップを経て、複数企業で早期選考のルートに乗ったカレーさん。ES作成ではChatGPTも活用していますが、頼りすぎないように気をつけているといいます。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【都内私立女子大文系学部 3年女性 カレーさん】

■<早期選考>インターン参加企業から早期選考の案内くる
 9月から10月にかけて、早期選考に少しずつ参加しています。大手鉄鋼メーカーは、ウェブテスト、一次面接を突破して次は最終面接です。合格の場合はその場で内定が出るそうで、とても緊張しています。一次面接は人事の方と35分間、ほぼ雑談のような雰囲気で進み、海外経験について深く聞かれました。ウェブテストは暗号問題など中学受験のような内容で、SPIとは異なる企業独自の問題でした。1週間前から幅広く対策して、なんとか通過できたと思います。
 夏に5日間のインターンシップに参加した大手メーカーも、10月に入って早期選考の案内をいただきました。エントリーシートはガクチカについて600字で書くというもので、ちょっと長くて悩みましたが、海外留学時のエピソードを中心にがんばって書きました。

■<ES>ChatGPTは使うが頼りすぎないように
 ES作成にあたってはChatGPTも使いました。基本的にはChatGPTは平気でウソをついたり、人の文章をパクってきたりするリスクがあると思っていて、ゼロから文章をつくらせたり大学のレポートで使ったりはせず、企業研究の補助や文章の推敲に限定して使用しています。今回なら400字までは文章を書いたうえで、「200字伸ばすにはどうしたらいい?」と質問すると、企業の特徴を踏まえた適切な表現を提案してくれました。内容も必ず企業のウェブサイトなどで確認するようにしています。

■<動画面接>カンペ読まず自分の言葉で話すこと心がける
 ES通過後は動画面接の提出を求められ、3分程度のメッセージを撮るのに100回くらい撮り直しました。人が前にいないと話しづらいですね。対面の面接のほうがよほどいい、と思いました。インターンシップのときに人事の方から動画面接について「内容はざっくりでも大丈夫、自分の雰囲気を伝えることが大事だからカンペを読むのはやめて欲しい」とアドバイスをもらっていたので、その通りに自分の言葉で伝えることを心がけました。
 いまは3社に絞って早期選考に集中しており、秋冬に何をするかはまだあまり考えていません。最終面接では志望動機の精度が重要になると感じています。「なぜうちの会社なのか」という質問に対し、他社との違いを明確に説明できるようにしたいです。

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