2021年08月16日

アフガニスタン政権崩壊 ことの発端は9.11同時多発テロ【週間ニュースまとめ8月2日~15日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 日本では終戦記念日だった15日、アフガニスタンの政権が反政府イスラム勢力タリバーンの攻撃で崩壊しました。駐留していたアメリカ軍が撤退を進めていましたが、撤退にあわせてタリバーンが攻勢を強め、とうとうアフガニスタン全土を支配してしまったのです。このニュースを理解するには、就活生のみなさんが生まれたころにさかのぼらないといけません。2001年9月11日、アメリカ上空で4機の旅客機がハイジャックされ、ニューヨークの世界貿易センタービルやワシントンの国防総省ビルなどに突っ込み、大勢の人が亡くなりました。反米イスラム組織アルカイダによる同時多発テロです。アメリカ国民は怒り、アメリカのブッシュ政権は首謀者をかくまったとしてアフガニスタンのタリバーン政権を攻撃し、政権から追い出しました。しかし、タリバーンが消えてなくなったわけではなく、以来、駐留するアメリカ軍やアメリカが打ち立てた新政府軍との戦いが続きました。しかし、20年がたち、アメリカ政府は膨大な資金と兵士の多数の命をつぎ込み続けるわけにはいかないとして、撤退することにしたのです。再びタリバーン政権になると、心配なことがあります。まず、女性に教育を与えないなど女性を抑圧する政策が復活する心配です。世界のテロの温床にならないかという心配もあります。民主主義がここでも後退したという問題もあります。アメリカの無責任さやアフガニスタン政府の脆弱さを嘆きたくもなります。アフガニスタン情勢はこれからの国際情勢にも影響を与えると思われますので、みなさんも関心をもって推移を見てください。(ジャーナリスト・一色清)

(写真は、アフガニスタンの首都カブールで14日、治安部隊の監視台などを視察したガニ大統領〈中央右、白い服〉ら。ガニ氏は翌15日、国外脱出した=アフガン大統領府のツイッターから)

【社会】小田急線の電車内で乗客切りつけ 逃走した男?を確保(8/6.Fri)

 6日午後8時半ごろ、東京都世田谷区を走る小田急線の上り電車内で男が乗客を切りつけたり殴ったりした。警視庁によると、20代女性が胸や背中を刺され重傷、男性8人が切り傷や打撲などを負った。いずれも意識はあるという。容疑者とみられる30代の男は約1時間半後に杉並区内のコンビニエンスストアで確保された。
 警視庁は7日、川崎市多摩区西生田4丁目の職業不詳、対馬悠介容疑者(36)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。「誰でもよかった。大量に人を殺したかった」と供述しているという。同庁は無差別に乗客を襲ったとみている。捜査関係者によると、対馬容疑者は都内の公立高校を卒業後、有名私立大の理工学部に入学したが卒業はしていないという。調べに対し、近年は派遣会社員としてコンビニの店員や学校教材を運ぶ仕事などをしていたと説明。最近は大手食品会社でパン製造に携わっていたと話したという。(8/7.Sat)

【スポーツ】五輪「無観客が幸い」 酷暑で調整不足、それでも無事故(8/8.Sun)

 新型コロナウイルスの感染拡大に加え、開幕直前まで準備が混乱した東京オリンピック(五輪)が8日に閉幕した。大会組織委員会は酷暑への対応で調整不足も露呈したが、大会の根幹に関わる大きなトラブルはなく、関係者は「無観客になったことで、運営にかかる現場の負担は大きく減った」と受け止めている。
 205の国・地域(ロシアは個人資格での参加)と難民選手団合わせて選手約1万1000人が参加。日本は史上最多の金メダル27個を獲得し、銀14個、銅17個を合わせた総メダル数58個も史上最多だった。

五輪で知る「世界の今」 亡命、難民、国軍への服従批判…【時事まとめ】も読んで見てください

【環境】世界の気温、20年以内に「1.5度上昇」IPCC報告(8/9.Mon)

 国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)は9日、地球温暖化の科学的根拠をまとめた作業部会の報告書の最新版(第6次評価報告書)を公表した。今後20年以内に産業革命前からの気温上昇が1.5度に達する可能性があるとし、温暖化の原因は人類が排出した温室効果ガスであることについて、「疑う余地がない」と従来の表現より踏み込んで断定した。温暖化対策の国際ルール「パリ協定」では、気温上昇を2度よりかなり低く、できれば1.5度に抑える目標を掲げている。報告書では、1.5度目標について、温室効果ガスの排出量や将来の社会像にあわせて五つのシナリオを評価。いずれの場合も今後20年で1.5度に達してしまう可能性があるとした。さらに、今世紀中に排出を「実質ゼロ」にしなければ、2度を超える可能性が非常に高い、とした。

【社会】国内のコロナ重症者1478人 最多更新、病床ほぼ枯渇(8/13.Fri)
 厚生労働省は13日、国内の新型コロナウイルス感染症の重症者が12日時点で1478人になったと発表した。春の「第4波」のピークで記録した1413人を上回り、過去最多を更新した。東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県や沖縄県などでは重症者用の病床がほぼ枯渇しており、必要な医療を受けられずに自宅や療養施設で亡くなる人が増える恐れがある。全国の新規感染者は13日、初めて2万人を超えた。最近1週間で10万人を超えており、感染拡大を直ちに抑え込まなければ、重症者の更なる増加は必至だ。

【国際】アフガニスタン政権崩壊 「刀と銃でタリバーンが勝利」(8/15.Sun)

 アフガニスタンの反政府勢力タリバーンが首都カブールを包囲したことを受け、同国のガニ大統領が15日、国外に脱出した。タリバーンは大統領府を占拠。ガニ氏はフェイスブックに投稿した声明で、「刀と銃によってタリバーンは勝利した」と述べた。ガニ政権は崩壊した。ガニ氏の行き先は明らかになっていない。地元メディアは、ガニ氏が隣国タジキスタンに渡ったと報じている。ガニ氏は声明で、「流血」の惨事を避けるために出国したと説明し、「タリバーンは国民の名誉や財産を守る責任がある」とした。アフガニスタンでは駐留米軍の撤退が8月末を期限に進むなか、今後、タリバーンは自らが主導する国家体制づくりを進める見通しだ。

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