2020年08月17日

米ハリス氏、香港・周庭氏…女性リーダーに注目【週間ニュースまとめ8月3日~16日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 お盆休みとコロナで、日本国内は比較的動きの少ない2週間でしたが、国外では大きなニュースが相次ぎました。国際ニュースの中で私は2人の女性に強い印象を受けました。アメリカ大統領選の民主党 副大統領候補に選ばれたハリス氏と香港警察に逮捕され釈放された周庭(アグネス・チョウ)氏です。ハリス氏は、大統領候補のバイデン氏が高齢のため、アメリカ初の女性大統領になる可能性があると言われています。マイノリティーである黒人女性が経済力や軍事力で世界最強であるアメリカのリーダーになるとすれば、それは画期的なことです。周庭さんはこれから起訴されて重い刑罰を受ける可能性がありますが、香港の民主化のために戦い続ける揺るぎない姿勢を見せています。23歳の若さながら、本当にあっぱれだと思います。世界では女性のリーダーが徐々に増えています。そして実績もあげています。台湾、ニュージーランド、ドイツ、フィンランドはいずれもトップが女性です。この4カ国・地域は新型コロナの感染を抑え込むのに比較的成功しています。男性リーダーの中には「ただの風邪だ」などと強さをアピールして失敗している例が見られますが、女性リーダーには少なくともそんな失敗はありません。一方、日本に目を向けると、女性活躍社会のかけ声はありますが、空回りしています。コロナ後はそれではダメだという空気がさすがに強まると思います。就活生は男女問わず、社会で活躍することを目指して下さい。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色清)

(写真は、バイデン前副大統領の応援演説に立つカマラ・ハリス上院議員=2020年3月9日、米ミシガン州デトロイト)

【経済】セブン&アイ 米コンビニ買収へ 社長、コロナ禍でも自信(8/3.Mon)

 セブン&アイ・ホールディングスは3日、米国のコンビニ業界3位の「スピードウェイ」を210億ドル(約2兆2000億円)で来年3月までに買収すると発表した。国内コンビニ事業の成長が鈍るなか、もう一つの柱と位置づける米国事業の拡大をねらう。 スピードウェイは米石油精製会社マラソン・ペトロリアムのコンビニ部門で、ガソリンスタンドを併設するコンビニ約3900店を展開する。セブン&アイ傘下の米セブン-イレブンは、米国首位の約9000店を抱える。今回の買収で、米国2位の約6000店を持つカナダの「アリメンテーション・カウチタード」を大きく引き離す。

【国際】12億人使うウィーチャットも制限 デジタルで米中分断(8/6.Thu)

 トランプ米政権は6日、中国発の動画アプリTikTok(ティックトック)」に加え、対話アプリ「微信(ウィーチャット)」を米国内で制限する意向を示した。世界で約12億人が使うウィーチャットは、ビジネスでも使われる中国人の「基幹インフラ」といえ、米中のデジタル分野での分断が鮮明になった。米政権は6日、ティックトックを運営する中国企業バイトダンスと、ウィーチャットを運営する中国IT大手騰訊(テンセント)について、45日間の猶予期間の後、米国企業などとの取引を禁じる大統領令を出した。ホワイトハウス声明で、中国のアプリが「米国の安全保障、外交、経済を脅かし続けている」と指摘。ティックトックとウィーチャットについては「利用者から幅広い情報を吸い上げ、中国共産党に米国人や米企業の情報が流れる恐れがある」と説明した。

【国際】香港警察、中国批判のメディア経営者や幹部を逮捕(8/10.Mon)

 香港警察は10日、中国に批判的な論調で知られる香港紙「リンゴ日報」創業者の黎智英(ジミー・ライ)元会長を香港国家安全維持法(国安法)違反容疑で逮捕した。同社など香港メディアが一斉に伝えた。6月末の国安法施行後、メディア関係者が逮捕されるのは初めて。黎氏は民主派の支持者として知られる。昨年7月には米国のペンス副大統領、ポンペオ国務長官と相次いで会談し、「逃亡犯条例」改正案の撤回に向けて支援を要請した。また、日本との関係も深い香港の民主活動家、周庭(アグネス・チョウ)氏(23)が10日夜、香港警察に国安法違反の疑いで逮捕された。容疑の詳細は不明だが、周氏は11日未明に自らの公式フェイスブックで「外国勢力と結託して国家の安全に危害を加えた罪」に問われたと公表した。

【国際】米副大統領候補に黒人女性のハリス氏 バイデン氏が発表(8/11.Tue)

 米大統領選の民主党候補となるバイデン前副大統領(77)は11日、副大統領候補にカマラ・ハリス上院議員(55)を選んだと発表した。11月3日の選挙に向け、共和党のトランプ大統領とペンス副大統領に対し、バイデン氏とハリス氏が争う構図が固まった。バイデン氏とハリス氏は、8月17日に始まる民主党全国大会で正式に指名される。ハリス氏はサンフランシスコ地方検事やカリフォルニア州司法長官を経て、2017年から同州選出の上院議員を務めている。今年の大統領選にもいったん立候補し、撤退後はバイデン氏支持を表明していた。父はジャマイカ、母はインドからの移民で、米国の主要政党の正副大統領候補としては初めての黒人女性およびアジア系となる。米国では女性が主要政党の大統領候補に1回、副大統領候補に2回なっているが、いずれも選挙で敗れた。バイデン氏が当選すれば、史上最高齢の米大統領となり、1期しか務めない可能性もある。この場合、ハリス氏は4年後の民主党の有力な大統領候補になりそうだ。

【国際】イスラエルとUAEが国交樹立で合意 トランプ氏が発表(8/13.Thu)

 トランプ米大統領は13日、イスラエルアラブ首長国連邦(UAE)が国交樹立することで合意したと発表した。イスラエルによるヨルダン川西岸地区の一部併合の停止を条件にしている。ホワイトハウスが発表した米国とイスラエル、UAEの共同声明によると、トランプ氏と、イスラエルのネタニヤフ首相、アブダビ首長国のムハンマド皇太子が13日に電話会談し、「完全な国交正常化」で合意したとしている。イスラエルはパレスチナ問題をめぐり、歴史的にアラブ諸国と対立。1979年、エジプトと平和条約を締結。1994年にヨルダンとの平和条約を締結し、この2カ国とは国交がある。

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