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(図解は、ヒートアップする米中対立)
★【政治】政府、緊急事態宣言をすべて解除 経済対策200兆円規模(5/25.Mon)
政府は25日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開き、北海道、埼玉、千葉、東京、神奈川の5都道県の緊急事態宣言を解除することを決めた。4月7日に7都府県で出され、一時全国に広がった宣言は、47都道府県すべてで解除された。決定に先立ち記者会見を開いた安倍晋三首相は、緊急経済対策として今年度第2次補正予算案(事業規模100兆円程度)を27日に閣議決定すると表明した。首相は、宣言解除を受け、イベントの開催や外出などについて「感染防止対策を講じることを大前提に、本格的に再開していく」と表明。イベントの規模を数千人規模へ順次拡大するとしたほか、接待を伴う飲食店やバー、ライブハウスなどの営業再開に向けて6月中旬をめどに指針を策定し、感染防止対策に対して最大200万円を補助する考えを示した。25日に改定された基本的対処方針では、外出自粛やイベントの開催制限、施設の使用制限などについて、おおむね3週間ごとの3段階で段階的な緩和を打ち出した。
★【国際】中国、香港治安法の導入方針を採択 一国二制度が岐路に(5/28.Thu)
中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)は28日、香港で反体制的な言動を取り締まる「国家安全法制」の導入に関する決定を採択し、閉幕した。立法権を持つ全人代常務委員会が関連法案の制定作業に着手する。法律は早ければ8月にも可決し、施行される。「香港人が香港を統治する」との原則の下、維持されてきた「一国二制度」は岐路に立った。米国が強く反発しており、米中両大国の対立もさらなる緊張局面を迎えそうだ。香港の憲法にあたる香港基本法 23条は、国家の分裂や政権転覆の動きを禁じる法律を「香港政府が自ら制定しなければならない」と定める。だが、2003年に50万人規模の反対デモが起きるなど、香港市民の度重なる反発により現在まで制定に至っていない。決定は、香港政府に「早期の立法化」を求める一方、中国も香港の治安維持に責任を有し、立法権限を持つ点を明確にした。23条を骨抜きにし直接統治に乗り出す手法とも取れるが、全人代常務委の王晨副委員長は「昨年の風波(騒動)で香港の発展が害され、国家安全の危機に直面した。憲法に合致する手続きで、一国二制度は揺るがない」と主張した。
●香港の自由がなくなる? 今さら聞けない「一国二制度」とは【時事まとめ】も読んでみてください
★【経済】日産、6000億円超の赤字に転落 過剰値引きで悪循環(5/28.Thu)
日産自動車が28日発表した2020年3月期決算は、1年間の最終的なもうけを示す純損益が6712億円の巨額の赤字となった。最終赤字は、リーマン・ショックがあった2009年3月期(2337億円の赤字)以来11年ぶり。カルロス・ゴーン前会長が大なたを振るい、多額のリストラ費用を計上した2000年3月期の6843億円に次ぐ規模となった。もとからの販売不振に、新型コロナウイルスの感染拡大が拍車をかけた。さらにゴーン時代の拡大路線の転換を加速するため、稼働率が落ちた工場の閉鎖や価値の引き下げなどで6030億円を特別損失として計上。赤字が拡大した。前年の純損益は3191億円の黒字だった。
★【国際】トランプ氏、WHO脱退を表明 香港優遇措置も見直しへ(5/29.Fri)
トランプ米大統領は29日、ホワイトハウスから対中政策を発表した。「中国に支配されている」とした世界保健機関(WHO)からの脱退と、「一国二制度」を前提とした香港への優遇措置の見直しが主な柱で、強硬な姿勢を打ち出した。中国の反発は必至で、米中対立がさらに激化しそうだ。トランプ氏は会見で、中国政府が新型コロナウイルスの感染拡大を隠蔽(いんぺい)したと主張。「WHOへの報告義務を無視し、その後もWHOが世界に誤った情報を出すよう、圧力をかけた」と述べた。WHOについても「米国が年間4億5000万ドルを拠出し、中国は4000万ドルしか拠出していないにもかかわらず、中国が完全に支配している」と批判し、「改革を求めたが、彼らは動くことを拒んだ。我々はWHOとの関係を終了させる」と表明した。
★【科学】米有人宇宙船打ち上げ成功 シャトル以来9年ぶり(5/30.Sat)
スペースシャトルの退役以来9年ぶりとなる米国の有人宇宙船が米東部時間30日午後(日本時間31日早朝)、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられた。米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人を乗せて国際宇宙ステーション(ISS)に向かう軌道に投入され、打ち上げは成功した。今回の試験飛行が順調に終われば、8月末の次の飛行には日本の野口聡一飛行士(55)が乗る。宇宙船は、米宇宙企業スペースXが開発したクルードラゴン。ISSに向かう初の民間有人宇宙船で、同社のファルコン9ロケットで打ち上げられた。シャトルにも搭乗経験があるベテランのロバート・ベンケン飛行士(49)とダグラス・ハーレー飛行士(53)が乗り、試験飛行に挑んだ。
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