2019年11月18日

「桜を見る会」なぜ問題に? 大目に見ても…はNG!【週間ニュースまとめ11月11日~17日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 政府が主催してほぼ毎年4月に開かれてきた「桜を見る会」が来年は中止になることが決まりました。国会などでこの会のあり方などが問題になっているからです。若い人の中に「なぜ問題になっているか、わからない」という声があると聞きました。みなさんの中にも同じ感想を持っている人がひょっとするといるかもしれないと思いますので、解説します。まず「桜を見る会」自体の問題です。この会は税金で開かれ、外国の大使などのほか国への功労者が招待されることになっています。しかし、招待者は最近急激に増えています。与党の政治家の後援会関係者がたくさんよばれているからです。特に安倍首相の地元後援会の関係者の多さが目立つといわれています。これでは税金を使って自分の選挙運動をしていることになり、それはおかしいというわけです。もうひとつ問題視されているのは、首相の後援会関係者が「桜を見る会」の前夜祭としてホテルニューオータニで開いたパーティーの参加費です。1人5000円だったのですが、「これは安すぎる」という声があり、首相の事務所が差額を出しているのではないか、という疑いがもたれています。もしそうなら、有権者にお金を寄付したことになり、公職選挙法違反だというわけです。また、その場合収入や支出を報告書に記載していなければ政治資金規正法違反にもなります。こちらのほうの真偽はまだわかりませんが、しばらく与野党で激しく議論されることと思われます。「そんなに目くじら立てなくても」という物わかりのいい人もいるかもしれませんが、政治家の公私混同や有権者への度を超したサービスがあるとすれば、それには敏感になるべきだと思います。大目に見ていると、政治腐敗につながってしまいます。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色清)

(写真は、安倍晋三首相〈中央左〉、昭恵夫人〈同右〉と記念撮影をする「桜を見る会」の参加者=2019年4月13日、東京都新宿区)

【政治】桜を見る会中止、首相「私の判断」 招待基準含め見直し(11/13.Wed)

 国の予算を使って首相が毎春開催する「桜を見る会」について、政府は13日、来年度の開催を中止することを決めた。招待者の選定基準などをめぐる批判が高まり、今後取り組む全面見直しに時間がかかるためと説明した。また、招待者の取りまとめの際、安倍晋三首相を含む官邸幹部や与党に推薦を依頼していたことも認めた。菅義偉官房長官が13日午後の記者会見で発表した。菅氏は「国民から色々な意見があった。真摯(しんし)に受け止め、いったん整理した上で行うことがいいのではないかという結論に至った」と話した。来年度の当初予算案を編成する時期が近づいている点なども考慮したとしている。安倍首相は13日夕、記者団の取材に「既に官房長官が説明した通りで、私の判断で中止をすることにした」とだけ話し、官邸を後にした。

【経済】GDP年0.2%増、景気減速「消費弱い」 7~9月期(11/14.Thu)

 内閣府が14日発表した今年7~9月期の国内総生産(GDP)の1次速報は、物価の影響を除いた実質(季節調整値)で前期(4~6月)より0.1%増えた。この状況が1年続いたと仮定した年率換算では0.2%増。プラス成長は4四半期連続だが、伸び率は前期(0.4%)より縮小した。10月からの消費増税前の駆け込み購入が個人消費を押し上げたにもかかわらず、外需の落ち込みもあって、景気は減速傾向を強めている。

【経済】コンビニ24時間、転換点に 客・バイト奪い合い疲弊(11/14.Thu)

 コンビニの24時間営業が転換点を迎えた。ファミリーマートは14日、営業時間の短縮を店主が希望すれば認める方針を発表した。人口減少を背景にアルバイトや客の奪い合いが激しくなり、現場が疲弊。売上高を重視してきたビジネスモデルの見直しが避けられなくなった。沢田貴司社長が14日に東京都内で記者会見し、明らかにした。店を閉める時間は、午後11時から午前7時までの間で設定。毎日短縮するか日曜日だけとするかも含めて加盟店主に選んでもらう。店主とのフランチャイズ契約を見直し、来年3月以降の移行を順次認めていく。

【社会】皇居で即位の中核行事「大嘗宮の儀」 510人が参列(11/14.Thu)

 天皇陛下の即位に伴う皇室行事「大嘗祭(だいじょうさい)」の中核儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が14日午後6時半過ぎから、皇居・東御苑に建てられた祭場「大嘗宮」で執り行われた。即位に伴う一連の行事のクライマックスと言える行事で、前半の「悠紀殿(ゆきでん)供饌(きょうせん)の儀」には安倍晋三首相ら三権の長や各地の知事ら510人が参列した。

【スポーツ】侍ジャパン、プレミア12で初優勝 決勝で韓国を破る(11/17.Sun)

 野球の国・地域別対抗戦「プレミア12」は17日、決勝と3位決定戦が東京ドームであり、決勝で世界ランキング1位の日本代表「侍ジャパン」が韓国を5―3で破り、初優勝を飾った。主要国際大会での日本の優勝は、2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)以来。日本は一回に3失点したが、二回に山田哲(ヤクルト)の3ランで逆転。継投で逃げ切った。すでに来年の東京五輪出場権を獲得している韓国は、第1回大会に続く連覇はならなかった。最優秀選手(MVP)には日本の鈴木(広島)が選ばれた。ベストナインには二塁手で菊池涼(広島)、外野手で鈴木が選出された。

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