2019年07月22日

京アニに世界中から弔意 エンタメニュース相次ぐ【週間ニュースまとめ 7月16日~22日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 京都アニメーションが放火されて34人もの人が亡くなった事件に大きな衝撃を受けた人は多いと思います。何の落ち度もないたくさんの若い才能があっという間に失われてしまいました。原画などの貴重な資料も灰になってしまいました。世界中からSNSなどで弔意が寄せられています。アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)などの著名人も含まれています。現場の献花台に花を手向けに来る人にも外国人は多く、アジアやヨーロッパから日本に来ているファンが肩を落としている姿があります。アメリカのアニメ配給会社は京アニ救援のためのクラウドファンディングをはじめ、短期間で大きなお金が集まっています。京アニの名前は日本の誰もが知っている名前ではありませんでしたが、世界でこんなに評価が高かったのかと初めて知った人もたくさんいたと思います。実は私もそうでした。この週はジャニーズ事務所が公正取引委員会から注意を受けていたというニュースや芸人が所属していた吉本興業への不信感をぶちまけたニュースがありました。ジャニーズ事務所や吉本興業は日本では知らない人はいないエンターテインメント会社ですが、世界ではあまり知られていません。どんな業界についてもいえることですが、本当に将来性のある会社は世界で評価される会社だと思います。そういう意味でも、京アニの事件が残念でたまりません。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色清)

(写真は、京都アニメーション第1スタジオの近くに手向けられた花束。添えられたメッセージの中には、外国語で書かれたものもあった=20日、京都市伏見区)

週間ニュースまとめ

【社会】京アニ火災、死者34人に 身柄確保された男は意識不明(7/18.Thu)

 18日午前10時35分ごろ、京都市伏見区桃山町因幡のアニメ制作会社「京都アニメーション」の第1スタジオから出火し、鉄筋コンクリート造り3階建ての建物延べ約700平方メートルの大半が焼けた。京都府警によると、33人(男性12人、女性20人、不明1人)の死亡が確認された。このほか36人が病院に運ばれ、うち17人は入院中で意識不明の人もいる。(うち1人が19日に死亡、死者は34人に)。残りの大半の人は軽症という。京都府警は、ガソリンのような液体をまいて火をつけたとみられる、さいたま市在住の男(41)の身柄を確保した。殺人と現住建造物等放火の疑いで捜査している。男は上半身などをやけどして病院に運ばれ、意識不明の重体。搬送される際、駆けつけた警察官に「1階で液体をまいて火をつけた」と話したという。

【経済】FB暗号資産にG7の見解が一致「現存システムに影響」(7/18.Thu)

 仏パリ郊外のシャンティイで開かれた主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議は18日、米フェイスブック(FB)が計画するリブラなどの暗号資産(仮想通貨)について「規制と金融システムの深刻な懸念を引き起こす」との認識で一致し、閉幕した。一方、2020年までの国際的な新ルールづくりをめざすことになったデジタル課税をめぐる議論は、大きく進展しなかった。会議後の議長総括によると、各国はリブラのような価値が安定している暗号資産は、「金融システムの安定や消費者保護のために、最も高い金融規制の基準を満たすべきだ」との認識を共有。「発行する前に対処されなければならない」と指摘した。

【経済】アサヒ、豪ビール最大手を買収へ 1兆2千億円で合意(7/19.Fri)

 ビール大手のアサヒグループホールディングス(GHD)は19日、豪州ビール最大手、カールトン&ユナイテッドブルワリーズを、113億ドル(約1兆2100億円)で買収することで合意したと発表した。国内のビール系飲料事業は停滞する一方、これまでに買収した海外事業は好調が続いており、さらに世界でのプレミアムビールの販売を加速させる。 カールトンの親会社でビール世界最大手のアンハイザー・ブッシュ(AB)インベブ(ベルギー)と合意した。今回買収するカールトンの「ビクトリアビター」は豪州のビール市場で高いシェアを占める有名ブランド。

【芸能】宮迫さん「社長に『会見したら全員連帯でクビ』と」(7/20.Sat)

 振り込め詐欺グループの宴会に出席して現金を受け取るなど一連の問題で、吉本興業から契約を解消されたお笑いコンビ「雨上がり決死隊」の宮迫博之さんが20日、謹慎処分中のロンドンブーツ1号2号の田村亮さんと共に記者会見を行った。宮迫さんは、田村さんが6月に吉本興業に謝罪会見を開きたいと伝えた際、吉本興業の岡本昭彦社長から「やってもええけど、ほんなら全員連帯責任でクビにする」などと圧力があったと主張した。

【政治】「改憲勢力」3分の2維持できず 改憲論議に影響も(7/21.Sun)

 第25回参議院選挙が21日、投開票された。自民、公明の与党と安倍政権での憲法改正に前向きな日本維新の会に与党系無所属を合わせた「改憲勢力」は、憲法改正の国会発議に必要な3分の2の議席を維持できなかった。安倍政権は早期の憲法改正を目指しているが、今後の改憲論議に影を落としそうだ。参院選後の定数は245で、3分の2を確保するには164議席が必要になる。自公と維新に与党系無所属の3人を加えた非改選は79議席。これらの改憲勢力が85議席以上を獲得すれば、衆参両院で3分の2の議席を維持できた。


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