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文部科学省(写真)の川端和明・国際統括官が収賄容疑で東京地検特捜部に逮捕されました。同省では科学技術・学術政策局長だった佐野太被告がやはり収賄容疑で逮捕、起訴されていて、局長級の官僚が相次いで逮捕されたことになります。2人の容疑に共通して関わっているのが、医療コンサル(コンサルタント)会社元役員の谷口浩司容疑者です。川端容疑者は谷口容疑者から1年8カ月の間に140万円の接待を受けていたとされています。谷口容疑者は文科省の官僚に広く食い込んでいたようです。かつて金融機関で官僚の接待を仕事にしていた人に話を聞いたことがあります。官僚は民間人との酒食の付き合いには基本的に慎重ですが、うまい名目を見つけて1度誘い出しに成功すれば、あとは「これくらいいいだろう」ということになり、ズブズブの関係が作れるそうです。ある程度高い地位にある人と関係ができると、周りの官僚も「あの人の接待は受けてもいいんだ」と思うようになり、接待人脈は次々にひろがるとも言っていました。公務員とは違い、民間企業に勤めていると、接待をしたりされたりするのは仕事のうちとも言えます。でも、いくら民間とは言え、ズブズブの関係になるのはよくありません。ビジネスに私情をはさむことになるからです。何事も適度な距離が必要です。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)
週間ニュースまとめ
★【社会】埼玉・熊谷で史上最高41.1度 気象庁「災害と認識」(7/23.Mon)関東甲信と東海を中心に23日、記録的な暑さとなった。埼玉県熊谷市では国内の観測史上最高を5年ぶりに更新する41.1度を記録した。計4地点で最高気温が40度を超え、全国の21地点で史上最高気温を更新。気象庁は同日夕に開いた緊急記者会見で、連日の猛暑を「命の危険がある暑さ。一つの災害と認識している」とし、熱中症など健康管理への十分な注意を呼びかけている。
なんと41.1度!最高気温更新…「猛暑は商機」の会社は?【今週のイチ押しニュース】
★【経済】日本車「全て電動化」 2050年までの政府目標 ガソリン車ゼロに(7/24.Tue)
政府は24日、2050年までに世界で売る日本車すべてを電気自動車(EV)などの電動車にし、ガソリンだけで走る車をなくす目標を打ち出した。世界的にEVの普及競争が激しくなるなか、日本勢がその流れに乗り遅れないようにするためだ。政府は電動車に不可欠な電池やモーターの技術開発や、電池の材料となる希少金属の安定調達などで民間企業を後押しする。
★【経済】最低賃金、3年連続3%上げ 平均26円増の874円(7/25.Wed)
2018年度の最低賃金(時給)の引き上げ額について、厚生労働省の中央最低賃金審議会の小委員会は25日未明、全国の加重平均で26円上げるべきだとの目安をまとめた。比較できる02年度以降で最大の引き上げ額で、実現すれば全国平均は874円になる。引き上げ率は3%となり、3年連続で政権の目標通りに決着した。
最低賃金は、企業が働き手に支払わないといけない最低限の賃金。労使の代表と、有識者ら公益委員で議論して毎年見直し、引き上げ額の目安を示す。
(上の地図は、都道府県別の最低賃金)
★【経済】日本の「シェアエコ市場」6千億円 法整備が足かせに(7/25.Wed)
インターネットを介して個人と個人がモノやサービスを売買する「シェアリングエコノミー(シェアエコ)」が急速に普及している。内閣府は、2016年の市場規模を約6千億円とする初の政府推計を公表。ただ、サービスの多様化に法整備が追いつかず、普及の足かせになるという課題も出てきている。
★【社会】文科省統括官を収賄容疑で逮捕 JAXA時代の接待巡り(7/26.Thu)
国立研究開発法人「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)出向中に約140万円相当の飲食接待を受けたとして、東京地検特捜部は26日、文部科学省局長級の国際統括官、川端和明容疑者(57)=東京都新宿区=を収賄容疑で逮捕し、医療コンサル会社元役員の谷口浩司容疑者(47)=同港区=を贈賄容疑で再逮捕したと、発表した。
発表によると、川端容疑者はJAXAの理事だった2015年8月~17年3月、谷口容疑者が役員を務めるコンサル会社に対する便宜をはかったことへの謝礼などとして、都内の飲食店などで、140万円相当の接待を受けた疑いがある。特捜部は2人の認否を明らかにしていない。関係者によると、川端容疑者は14年7月から出向したJAXAで総務や人事などを統括し、一時は発注事業の契約の審査責任者だった。谷口容疑者と家族ぐるみの付き合いをしていたという。
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2024/10/14 更新
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