2015年12月14日

「おにぎらず」の発想、見習おう(ニュース★あらもーど 12月7日~12月13日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 みなさんはブルボンの「スライス生チョコレート」を知っていますか? スライスチーズのように厚さ2ミリのシート状になった生チョコレートで、スライスチーズと同じように、巻いたり包んだり、型を抜いたりできると話題になっています(ブルボンが特許出願中とか)。スライスチーズの発想をチョコレートに応用する。新商品といえどもまったく新しい発想のものはむしろ少なくて、ある発想を別に応用する、または逆の発想をしてみるといったことが多いものです。

 ニュースで取り上げた「おにぎらず」もその一つです。こういうニュースに接した時が自分の発想を意識的にリフレッシュできるときです。「その発想はなかった!」と驚くだけでなく、さらに別なもので発想してみる、ネーミングから考えてみるなど試してみましょう。また新聞は雑多なニュースの集まりですから、ただ知識を仕入れるだけでなく、例えば毎日1つ、新しい商品やサービスを発想することを自分に課しながら読むと、ニュースへの感度が上がります。ひらめいたアイデアはメモにしたり、ブログやSNSで発信しても面白いですね。

 写真は12月11日付朝日新聞朝刊、ファッションブランド「MONCLER」の全面広告を使ったバッグです。
 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下 聡)

ニュースダイジェスト

【世相】今年の一皿「おにぎらず」 逆転の発想を評価(12/7.Mon)

その年の世相を反映し、話題になった料理を選ぶ「2015年 今年の一皿」(ぐるなび、ぐるなび総研共催)に、講談社・週刊モーニングに連載中のうえやまとちさんの漫画「クッキングパパ」に登場する「おにぎらず」が選ばれた。のりの上にご飯を敷き、その上に具材をのせて、のりの四隅を中心に合わせるような形で包み、半分に切ったもの。切ると中身がきれいに見えるのが特徴。ぐるなび総研は、選定理由について、「訪日外国人の数が過去最多になるなか、おにぎりがにぎらずにできるという逆転の発想に新鮮な驚きがあった」などとした。

【裁判】過労自殺、ワタミ謝罪 1.3億円超で和解 渡辺氏責任認める (12/8.Tue)

 ワタミグループの居酒屋「和民」で起きた過労自殺の遺族が、ワタミや創業者で当時代表取締役だった渡辺美樹参院議員(自民党)らを訴えていた訴訟が、東京地裁で和解した。渡辺氏らは法的責任(安全配慮義務違反など)を認め謝罪し、1億3000万円超を連帯して支払う。遺族は、渡辺氏の経営理念が過酷な長時間労働を強いるワタミの体制をつくったとして、渡辺氏個人の責任を追及。和解で渡辺氏は「自らの経営理念が過重労働を強いた」「最も重大な損害賠償責任がある」と認めた。ワタミ側は、労働時間を正確に記録することなどの過重労働対策にも同意。これらの内容をワタミと渡辺氏のホームページに1年間掲載する。

【全国調査】体力、女子はアップ 小5男子、過去最低に (12/11.Fri)

 スポーツ庁は小学5年と中学2年を対象にした2015年度の「全国体力調査」の結果を公表した。女子は小5、中2ともに、測定した8種目の成績を点数化して合計した「体力合計点」が、調査を始めた2008年度以降で過去最高となった。種目別でも小5で「長座体前屈」「反復横跳び」「20メートルシャトルラン」「50メートル走」「上体起こし」(腹筋運動)の5種目、中2では「立ち幅跳び」「持久走1千メートル」を加えた7種目が過去最高だった。スポーツ庁の鈴木大地長官は、ダンスを採り入れて女子の体力向上を図る和歌山県の例を挙げ、「成功例を全国に周知することも必要」と話した。
 一方、小5男子は「上体起こし」「長座体前屈」で過去最高を記録しながら、3種目が過去最低だったため体力合計点も過去最低となった。また「握力」「ボール投げ」は小中男女すべてで過去最低だった。

【首脳会談】日本、インドと原子力協定 新幹線導入も確認(12/12.Sat)

 安倍首相はインドのニューデリーでモディ首相と会談した。両首脳は、日本からインドへの原発輸出を可能にする原子力協定について「原則合意」した。インドは核不拡散条約(NPT)に加盟しておらず、日本が非加盟国と協定を締結すれば初の事例となる。また、会談では商業都市ムンバイとアーメダバード間(約500キロ)の路線で、日本の新幹線方式を採用することを確認。日本は総事業費約1兆8000億円のうち、最大81%の円借款を低金利で供与する。新幹線が導入されれば海外では台湾に次ぎ2例目となる。

【消費税】軽減税率、外食のぞく食品全般1兆円で自公合意(12/12.Sat)

 自民、公明両党は、消費税率を10%に引き上げる際、現在の8%に据え置く軽減税率の対象品目について、酒類と外食を除く食品全般にすることで合意した。税収減の穴埋めに必要な財源は約1兆円にのぼる。財源は、消費増税に伴う低所得者対策分の4000億円を振り替えると決めたが、残る6000億円のめどは立っていない。両党は合意文書に「安定的な恒久財源を確保することについては責任をもって対応」と記したが、結論は「2016年度末までに歳入及び歳出における法制上の措置を講ずる」と先送りした。経理方式は、商品ごとに税率や税額などを細かく記す「インボイス」(適格請求書)を2021年4月から導入。それまでは現在の請求書を利用する簡易な方式を認め、事業者の負担を減らす。
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