2014年09月17日

手書きES対策!天声人語ノートもオススメ

テーマ:教育

ニュースのポイント

 IT化が進み文字を手書きする機会は減っていますが、就活ではエントリーシート(ES)を手書きさせる企業が今も多くあります。手書きの文字からは、個性や熱意などが伝わるからです。朝日新聞1面のコラム「天声人語」を書き写すノートも、ES対策、時事問題対策、作文対策にオススメです。

 今日取り上げるのは、教育面(33面)の「学びを語る/書写教育/相手を思い 手書きする姿勢を」。横浜国立大教授・青山浩之さんのインタビュー記事です。
 記事の内容は――学校現場ではIT化が進むが、子どもたちが手で文字を書く機会が多いことは昔も今も変わらず、むしろ手書きの重要性は増している。正しく整った文字を書くことはいつの時代も大切で、伝える相手や場面に応じて書く力を学ぶのも重要。誰でも同じ形になるパソコンの活字と違い、手書きの文字はその姿自体が大きな情報として伝わる。読んだ相手がどう感じるかに思いを寄せながら書く姿勢を育てることが大切だ。そうすれば、大人になってからもIT機器と手書きの両方をうまく活用できるようになる。

(東京本社発行の朝日新聞朝刊最終版から)

就活アドバイス

 企業の採用選考への応募は、いまやほとんどがWEBエントリーです。それなのにESだけは手書きさせる企業は、文字に関わる仕事をする新聞・出版などマスコミ関係以外にも多くあります。学生にとっても企業にとっても効率がいいとは言えない手書きのESに、なぜこだわるのでしょう?

 「人事のホンネ」で私がインタビューした企業の人事・採用担当者はこう語っています。
◆サントリー「手書きにしているのは、その学生の個性をしっかり見たいから。書き方一つとっても、丁寧に書いてくる学生もいれば、雑な印象を受けることもあります。字のうまい下手よりも丁寧に書いているかどうかが大事。これ、ほんとに読んでもらおうと思ってるのかなとか、これは読めないというのは、間違いなくプラスにならない。一方で、うまくなくても丁寧に書いているものはわかります」

◆凸版印刷「人に読んでもらおうと思って書いているかが第一のポイントです。あまりにも雑なものは読めない。(手書きから)思いのたけが見えます。どれぐらい企業研究して書いたかが分かります。ある程度は、弊社への関心の度合いが見える。学生の負荷を考えると悩ましいが、手書きの紙で見えてくるものは大事にしたい」

◆日本航空「ESは全職種手書きです。ここにはこだわっていて、書いている内容とか字のうまい下手ではなく、丁寧に書いているかというところから、志望度合いや性格がある程度わかります。一番は、熱意とどれだけ気持ちを込めて自分の考えを自分の言葉で書いているか。たとえば、空欄が多いもの、乱筆など、思いが感じられないものは厳しい。中身はみなさん書いてくる内容が似てくるので、そこからいかに見抜くかがポイントです」

 ほかにも、テレビ朝日のようにWEBエントリーのあとに別途手書きのESを提出させる企業や、会社説明会などの場でESを手書きさせる会社もあります。

 企業は手書きのESから、あなたの性格や志望度合い、熱意、思いのたけなどを読み取るのです。これって何かに似ていませんか? そう、ラブレター。今はLINEやメールで告白する人も多いかもしれませんが、手書きだとより思いが通じますよね。ESは、あなたから企業へのラブレターですから、丁寧に、できればきれいな字で書きたいものです。

 朝日新聞社では「天声人語書き写しノート 美文字版」という教材をつくっています。「天声人語書き写しノート」は累計250万冊も売れているヒット商品で、毎日15分か20分、書き写しを続けることで、時事力、語彙・文章力、読解力、集中力を鍛えることができます。実際、同僚がある大学の授業で書き写しの宿題を出しているのですが、数カ月で学生の作文力が見違えるようになったそうです。さらに、きれいな字の練習もできるようにしたのが「美文字版」です。今日の記事に登場した青山先生にお手本などで協力していただきました。詳しくは下の入り口から見てみてください。

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