GDでは、司会進行、書記、タイムキーパー、発表者など役回りを決めることがありますね。有利な役回りってあるのでしょうか。
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オリエンタルランド】議論への貢献の仕方は人によって違います。議論をリードする人、拡散した議論を集約する人、行き詰ったところで全く違う角度からボールを投げ込んで議論を活性化する人など。あらかじめチェックポイントを決め、結論までのプロセスの中でその貢献ができていればポイントをつける。単純に発言量では見ていません。議論に臨んでいる雰囲気も見ます。当社の事業はチームワークが大切な仕事なので、うまく議論に入れない人を巻き込める人は印象がいいし、逆に自分と反対の意見の人に攻撃的になる人は、正論を言っていたとしても「どうなの?」となる。
【凸版印刷】学生から「どんな役割をするといいですか?」とか聞かれますが、関係ありません。さすがにひと言も話さないのは評価のしようがないので、少なくとも自分の何かしらをPRしてほしい。司会は上手くいけばプラスですが、逆に空回りしてしまう学生もいます。
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安川電機】発言すればいいというものではありません。私たちは、その場での役割を通じて学生の人物像を見ています。書記的な役割なのに必要以上に発言をしたり、じっと黙っているけど要所要所で的確な意見を言ったり、いろんな学生がいますね。どういうのがいいとか、正解があるわけじゃない。
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バンダイ】「イニシアチブ」を取れるか。議論をリードできるというイニシアチブだけではなく、時間の管理や、発表は私がやるというイニシアチブもある。聞き上手で「うんうん、じゃあそれはこういう風に発表しようよ」と流れをまとめていく力もイニシアチブだったりします。それぞれ個性が出てくるといい。人にはそれぞれ役割があるじゃないですか。全体のまとめ役だからいいということではなく、自分の役割の中でイニシアチブを取れることが大事。
司会進行役は発言機会が多い分、うまくいかなかったときにも目立ちます。自分の個性を理解したうえで、得意な役回りで勝負しましょう。