2014年06月23日

ニュース★あらもーど(6月16日~22日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 今日6月23日は沖縄の「慰霊(いれい)の日」です。太平洋戦争末期、県民の4人に1人、12万人の一般人が犠牲になった沖縄戦が終結した日です。沖縄ではこの日を「休日」とし、毎年追悼式が開かれています。
 69年前のことで、身近に感じにくいかもしれませんが、4人に1人といえば、ほとんどの人が家族のだれかしらを失っている、そんな残酷な数字です。沖縄だけの問題と考えず、私たちみんなで考えたいですね。(写真は紅いもタルト)

 先週は、東京都議会で一般質問中の女性議員への心ないヤジが論議を呼びました。ニュースに触れることは、就活に役立つだけでなく、人の痛みへの「気づき」にもつながります。毎週月曜は先週1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をピックアップする「ニュース★あらもーど」をお届けします。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(副編集長・奥村 晶)

 

ニュースダイジェスト

★【武器見本市】日本製武器が国際見本市に初めて出展 国内13社が参加 (6/16.Mon)
 
 パリで始まった陸上兵器の国際展示会「ユーロサトリ」に、日本が初めてブースを設け、三菱重工業や川崎重工業など防衛産業を担う13社が出展した。武器の輸出は、戦後日本では「武器輸出三原則」によって禁じられてきたが、今年4月、安倍政権がこれを緩和したことから、条件付きで認められるようになった。

 これまで自衛隊しか売り先がなかった武器や関連装備品が海外に売れるようになり、ビジネスチャンスが広がる、という考えもあるが、日本製の武器が世界にあふれるような状況は平和憲法の精神に反するとの意見も根強くある。


★【2025年問題】負担増・サービス縮小 医療・介護改革法が成立 (6/18.Wed)

 高齢者が急増するなか、医療・介護制度が行き詰まらないように大きく見直す「地域医療・介護推進法」が成立した。高齢化がピークを迎える「2025年問題」を見据えた社会保障改革の一環。2025年には国が負担する医療給付費がいまの37兆円から54兆円に、介護給付費は10兆円から21兆円にふくらむ見込みだ。

 介護保険の見直しでは、経済力に応じた負担を高齢者に求めることになる。また希望者が多い特別養護老人ホームの入所条件を原則「要介護3以上」に限るなど、家族の負担が増え、必要な支援が受けられない人が出てくるおそれもある。


★【セクハラ】都議会で女性議員に「産めないのか」とヤジ 批判殺到 (6/18.Wed)

 東京都議会で晩婚化や晩産化の対策について一般質問した塩村文夏(あやか)都議(35)に対し、男性都議らから、「おまえが早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」などのヤジが飛び、塩村議員が声を詰まらせる場面があった。ウェブ上で「セクハラだ」と議論が高まり、都議会には1000件以上の批判が殺到、海外メディアも取り上げるなど波紋が広がっている。
 
 塩村議員が所属するみんなの党は、発言者の特定と処分を議長に求めているが、議長は「調べるのが難しい」と申入書を受け取っていない。ヤジを飛ばしたとされる最大会派の自民党は特定に消極的だったが、石破茂幹事長が「名乗り出て謝罪すべき」と語ったことから、今後の対応に注目が集まっている。


★【スマホ】米アマゾン、初のスマホ メガネなしで3D画像 (6/18.Wed)

 ネット通販の世界最大手・米アマゾンが、本社のあるワシントン州シアトルで初のスマートフォン「ファイア」を発表した。スマホ市場では米アップルと韓国サムスン電子が先行するが、アマゾンはスマホを通じて、本業であるネット通販の拡大を図る考えだ。

 ファイアは画面が4.7インチでアップルのiPhone5シリーズ(4.0インチ)より大きく、専用のメガネなしでも3Dの画像を見ることができる。身の回りのものにカメラを向けると、ネット上の情報と照合して、関連するウェブサイトを表示して、スマホ利用者を通販へと簡単に結びつけることができる。


★【児童ポルノ】単純所持でも罰則 改正児童ポルノ禁止法が成立 (6/18.Wed)

 児童ポルノの単純所持に罰則を設けることを柱とした改正児童ポルノ禁止法が成立した。この法律における児童とは18歳以下のこと。これまでは、児童買春をした人や、それを強要した人、児童ポルノの提供者らに主に罰則が設けられていた。
罰則は1年以下の懲役または100万円以下の罰金。すでに所有している場合を考慮し、改正法の施行から1年間は罰則を適用しない。

 児童ポルノは、子どもへの性的虐待などによって作られ、ネットなどを通じて拡散しやすいため、単純所持をも罰することで児童の被害を食い止めようという狙いだ。主要7カ国(G7)で単純所持を禁止していないのは、日本だけだった。


★【世界遺産】富岡製糸場、世界遺産に決定 国内18件目 (6/21.Sat)

 カタールのドーハで開かれているユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産委員会が「富岡製糸場と絹産業遺産群」(群馬県)を世界文化遺産に登録することを決めた。日本からの文化遺産への登録は昨年の「富士山」に続く14件目。自然遺産と合わせた国内の世界遺産は18件となった。

 富岡製糸場は1872年に官営工場として設立され、1987年に閉所された。最後の経営者だった片倉工業は「売らない、貸さない、壊さない」の信念で、操業停止後18年間、建物を守り続け、2005年、世界遺産登録を目指すという地元の思いを汲む形で、群馬県富岡市に建物を無償譲渡していた。


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