2024年03月18日

北陸新幹線が敦賀まで開業 今後の新幹線はどうなる?【週間ニュースまとめ3月11日~17日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 東京と石川・金沢を結んでいた北陸新幹線が福井・敦賀まで延伸して開業しました。能登半島地震で被害を受けた石川県や福井県はにぎわいにつながるとして歓迎しています。

 北陸新幹線は国が整備計画を決めた整備新幹線のひとつで、最終的には大阪まで延びることになっています。ただ、ルートの大半は深い地下を通る計画で、その工事の影響が見通せないことから京都府内で反対があり、まだ着工できていません。全線開業していない整備新幹線はほかに札幌に向かう北海道新幹線と長崎に向かう九州新幹線西九州ルートがあり、北海道新幹線の新函館北斗―札幌間は工事が進んでいますが、九州新幹線西九州ルートは佐賀県が反対したため福岡から長崎に行く際は途中で在来線に乗り換える運用になっています。建設中の新幹線には浮上して超高速で走るリニア中央新幹線もありますが、こちらは静岡県の反対で静岡工区の着工ができないでいます。新幹線ができてもただ通過するだけなら地元にメリットはありませんし、すでに新幹線が走っている地域では騒音や混雑などのデメリットを多く感じる人もいるようです。日本の新幹線網はほんの少しずつしか増えていかない時代に入っているようです。(ジャーナリスト・一色清)

(写真・JR敦賀駅を出発する一番列車「かがやき502号」=2024年3月16日)

【国際】国際刑事裁判所、赤根智子氏を所長に選出 初の日本人トップ(3/11.Mon)

 戦争犯罪などに関与した個人を訴追する国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)は11日、赤根智子裁判官(67)を所長に選出した。任期は3年で、日本人のICC所長は初めて。赤根氏は愛知県出身で、1982年に検事に任官。2018年にICC裁判官に就任した。ポーランド人のホフマンスキー所長の任期満了に伴い、裁判官の互選によって赤根氏が選出された。ロシアのウクライナ侵攻での戦争犯罪や、パレスチナ自治区ガザをめぐる戦闘における国際法違反を追及する動きが強まるなか、赤根氏がICCを主導する。

【国際】日本製鉄、過去最高のベア3万5千円回答 労組要求を大幅に上回る(3/13.Wed)

 春闘は13日、多くの大企業が労働組合の賃上げ要求に答える集中回答日を迎えた。物価高を受け、労組側からは歴史的な賃上げ要求が出され、高水準の回答が相次いだ。昨年の春闘で30年ぶりの高さとなった賃上げ率が、今年はどこまで伸びるかが焦点となる。日本製鉄は、ベア相当分として月3万5千円を労働組合に回答した。賃上げ率はベアだけで11.8%、定期昇給分を含むと14.2%になる。労組が要求していた月3万円を大幅に上回り、これまでで最高だった1974年の新日本製鉄時代の回答額2万3千円(要求は3万円)を超える。引き上げ後の賃金水準は、国内の製造業でトップに近づく見通しだ。

【社会】同性婚を認めない規定は「違憲」 札幌高裁判決 初めての高裁判断(3/14.Thu)

 同性婚を認めていない民法などの規定は憲法に違反するとして、北海道内の同性カップル3組が国を訴えた訴訟の控訴審判決が14日、札幌高裁(斎藤清文裁判長)であった。判決は、規定は「婚姻の自由」を定めた憲法24条1項などに反して「違憲」と判断し、同項は「同性婚をも保障すると解される」とした。全国5地裁で6件起こされた同種訴訟で初の高裁判決。違憲判断は、札幌、名古屋地裁の判決に続き3件目で、24条1項違反と認めたのは初めて。婚姻について、24条1項は「両性の合意のみに基づいて成立する」などと定める。24条2項では、婚姻や家族に関する法律を「個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない」としている。

【経済】日産とホンダ、戦略的パートナーシップに向け覚書 EV巻き返し狙う(3/15.Fri)

 日産自動車ホンダは15日、電気自動車(EV)の開発などでの協業に向けた覚書を結んだと発表した。車載電池をはじめとする中核部品の共通化や共同調達など、幅広い分野で検討を進めていく方針。米テスラや中国BYDなどが先行するEV市場での巻き返しをめざす。日産の内田誠社長とホンダの三部敏宏社長が同日、東京都内で会見して「戦略的パートナーシップ」に向けた検討を両社で始めると発表した。

【社会】北陸新幹線、金沢―敦賀間が延伸開業 「北陸応援割」も今日スタート(3/16.Sat)

 東京―金沢間を結ぶ北陸新幹線が16日、敦賀(福井県)まで延伸開業した。首都圏や関西方面と北陸との間の移動時間が短縮され、観光客らの増加が期待される。能登半島地震を受けた旅行支援策「北陸応援割」の利用も同日から始まり、開業を被災地の復興につなげたい、との声も上がる。新幹線新駅「敦賀駅」であった開業式典には、JR西日本の長谷川一明社長や福井県の杉本達治知事らが出席。テープカットのあと、東京行きの一番列車「かがやき502号」が午前6時11分に出発した。この列車の指定席は2月16日に発売されると、約4分で完売していた。

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