2024年03月11日

米大統領選はバイデンとトランプの再戦に 世界情勢にも影響【週間ニュースまとめ3月4日~10日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 11月におこなわれるアメリカ大統領選挙は、バイデン現大統領対トランプ前大統領の再戦となることが確実な情勢になりました。トランプ大統領は共和党の予備選で圧勝を続け、最後に残ったヘイリー元国連大使も撤退しました。民主党は現職の2期目への挑戦をすんなりと認める流れです。この選挙は世界にとってとても大事なものになりそうです。特にトランプ氏が再選されることになれば、世界が大きく変わる可能性があります。前回からトランプ氏はアメリカ第一主義を持論に掲げています。言葉を変えれば、「アメリカさえよければいい」ともとれます。気候変動などの地球全体の問題や世界の平和や安定には大きな関心を持たず、アメリカにとって得か損かだけを判断基準にして政治をするということです。

 この数年の民主党との確執で、トランプのアメリカ第一主義はいっそう強固になっている印象があります。日本との関係でも、強固になったアメリカ第一主義が適用される可能性があります。トランプ大統領になれば安全保障でも経済でもむずかしい問題がいろいろと出てくるでしょう。わたしたちの生活にも影響があるはずです。今年後半の大イベントであるアメリカ大統領選挙に注目しましょう。(ジャーナリスト・一色清)

(写真・米大統領選から撤退したヘイリー元国連大使=2024年3月1日)

【経済】LINEヤフーに行政指導、資本関係見直し検討要請 個人情報流出で(3/5.Tue)

 LINEアプリの利用者情報などが外部からの不正アクセスにより相次いで流出した問題で、総務省は5日、運営するLINEヤフーを行政指導した。大株主の韓国IT大手ネイバーへの強い依存関係が漏洩(ろうえい)問題の背景にあると判断。安全管理措置の実効性を高めるため、資本関係を含む経営体制の見直しを検討するよう求めた。総務省は、ネイバー子会社が旧LINE社の社内ネットワークに広くアクセス可能だったことが、不正アクセスを許す要因になったと分析。必要最小限にとどめる厳格なアクセス制御や、共通化していた認証基盤の完全分離、委託先の監督態勢の見直しを求めた。

【国際】中国、今年の成長率目標は「5%前後」 昨年と同水準、全人代開幕(3/5.Tue)

 中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が5日、北京で開幕し、李強(リーチアン)首相は今年の経済成長率目標を「5%前後」にすると表明した。不動産不況などが続いていることで国際機関や市場は成長率が4%台に落ち込むとの見方を示す中、昨年と同じ水準に据え置いた。李氏は政府活動報告の中で5%前後とした目標について、「達成は容易ではなく、的確な政策を講じ、倍の努力をする必要がある」と説明。あえて高めの目標を設定したとの認識を示した。

【国際】ヘイリー氏撤退 トランプ氏の指名獲得が確実 バイデン氏と再戦へ(3/6.Wed)

 米大統領選に向けた共和党の候補者選びで、ヘイリー元国連大使(52)が6日、選挙戦からの撤退を表明した。トランプ前大統領(77)が共和党の候補者指名を受けることが事実上、決まった。11月の本選は4年前と同じ、民主党のバイデン大統領(81)との対決になる見通しだ。ヘイリー氏は米東部時間6日午前10時(日本時間7日午前0時)ごろ、地元サウスカロライナ州で支持者に向けて演説。「候補者ではなくなるが、自分が信じることのために声を使い続ける」と述べた。また、トランプ氏が大統領候補になる見通しだと認めて祝福を送ったものの、「今度はトランプ氏が、党内外で彼を支持しない人の投票を勝ち取る必要がある」と述べ、明確な支持は打ち出さなかった。

【労働】スズキ、春闘で要求超えの回答 定昇含め平均10%以上賃上げ(3/8.Fri)
 スズキは8日、人事制度改革で給与体系を見直し、組合員平均で定昇を含み10%以上の賃上げを実施すると労働組合側に回答した。組合側は定昇込みで1人2万1千円の賃上げを要求していたが、会社側は「要求を超える回答だ」(広報)と説明している。新卒の初任給は大卒25万1千円(14.1%増)、高卒20万1千円(12.0%増)と、大幅に引き上げる。子育て支援にかかわる手当も手厚くし、若年層の賃金水準を引き上げる。

【政治】自民若手議員ら女性招き「口移しでチップ」会合 党青年局長ら辞任(3/8.Fri)

 和歌山市で昨年11月にあった自民党若手議員らによる懇親会で、下着のような衣装の女性がダンスショーをする過激な演出があったことが関係者への取材でわかった。党本部は8日、会に参加した藤原崇・党青年局長(衆院岩手3区)と中曽根康隆・党青年局長代理(同群馬1区)から役職辞任届が提出され、受理したと発表した。会議や懇親会を準備した党和歌山県連青年局長の川畑哲哉・同県議によると、会議は地方議員が中心で「ダイバーシティー(多様性)」をテーマに開かれた。その後、懇親会には「30~40人が参加した」という。一部の参加者には、女性に口移しでチップを渡すなどの行為があったという。

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