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(写真は、選挙に敗れ支援者らに頭を下げる小此木八郎氏=2021年8月22日、横浜市中区)
★【経済】実質GDP、年率1.3%増 2四半期ぶりのプラス成長(8/16.Mon)
内閣府が16日発表した2021年4~6月期の国内総生産(GDP)の1次速報は、物価変動の影響を除いた実質(季節調整値)で前期(2021年1~3月期)より、0.3%増だった。年率換算では1.3%増。2四半期ぶりにプラス成長に戻ったが、3度目の緊急事態宣言で経済活動への制約が続いたこともあり、小幅な回復だった。新型コロナ対応の制約が続き、日本経済の回復が遅れていることが浮き彫りになった形だ。深刻なのは、足元でもデルタ株による感染の再拡大が続き、7~9月期での本格回復も見通せない状況になっていることだ。
★【社会】コロナ感染の妊婦、入院できず自宅で出産 新生児が死亡(8/19.Thu)
妊娠中に新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養していた千葉県柏市の妊娠29週(8カ月)の30代女性が、入院先が見つからないまま、医師ら不在の状態で自宅での出産を余儀なくされ、新生児が死亡していたことがわかった。感染の急拡大で病床が逼迫(ひっぱく)するなか、コロナに感染した妊産婦の受け入れ態勢の脆弱(ぜいじゃく)さが浮き彫りとなった。19日の柏市の発表によると、女性は11日に感染が確認された。当初は軽症扱いだったが、14日夜からせきなど中等症の症状があらわれ、市は15、16日に一般のコロナ患者として入院先を探したが、病床逼迫などから受け入れ先が見つからなかったという。千葉県では「入院優先度判断スコア」を導入し、緊急度が高い人から入院してもらっているが、この女性は、加点対象となる「妊娠36週以降」ではなかった。17日朝、女性は腹部の張りを訴え、市は今度は妊婦としての入院先を女性のかかりつけ医や県とともに探した。しかし、感染を理由に複数の医療機関に断られたという。同日午後には出血があり、午後5時15分ごろ、自宅で出産。119番通報を受けて救急隊が到着したところ、生まれた男児は心肺停止状態で、市内の大学病院に運ばれたが死亡が確認された。女性はコロナの中等症で入院しているという。
★【経済】トヨタ、世界で36万台減産へ 東南アジアの感染拡大で(8/19.Thu)
トヨタ自動車は19日、9月の世界生産を約36万台減らす大規模な減産に踏み切ると発表した。部品メーカーが集まる東南アジアで新型コロナの感染が拡大し、部品不足が広がっているため。国内の完成車工場は8月下旬以降、順次生産ラインを止める。一方、世界生産の年度見通しは維持した。減産36万台のうち、国内分は14万台、海外分は22万台。最大市場の北米と中国はそれぞれ8万台減らす。9月の世界生産計画は当初約90万台だったが、約4割減る。世界的な感染拡大で4割以上減産した昨年6月以来の規模となる。
★【社会】みずほ、半年でトラブル5回目 坂井社長「深くおわび」(8/20.Fri)
みずほフィナンシャルグループ(FG)は20日夕に会見を開き、傘下のみずほ銀行とみずほ信託銀行で起きたシステム障害を陳謝した。2月末からの半年間で5度目の障害となり、坂井辰史社長は「再発防止策が十分だったか、見直しがかなり必要だ。極めて重く受け止めていて、改めて深くおわびする」と述べた。みずほによると、国内すべての約520店の窓口で午前9時の開業から、振り込みや入金などの取引が一時的にできなくなった。午前9時45分ごろに融資や外為取引の一部を除いて取引を再開したが、全面復旧は正午ごろ。融資や外為取引の一部に遅れが出て、処理が間に合わなかった顧客には個別に対応している。ATM(現金自動出入機)やネットバンキングは通常通り動いた。金融庁は2~3月の4件の障害について業務改善命令を出す方向で調べていたが、新たな障害の発生を受け、さらに実態を調べる。
★【政治】横浜市長選、山中氏が初当選 首相支援の小此木氏ら破る(8/22.Sun)
横浜市長選は22日投開票され、新顔で元横浜市立大教授の山中竹春氏(48)=立憲民主推薦=が、新顔で元国家公安委員長の小此木八郎氏(56)や現職の林文子氏(75)らを破り、初当選を決めた。林氏が進めた横浜港へのカジノを含む統合型リゾート(IR)の誘致に「反対」を訴えており、誘致は中止される見通しだ。投票率は49.05%(前回37.21%)だった。元自民党衆院議員の小此木氏は閣僚を辞し、IR誘致の中止を掲げて立候補。横浜を地盤とする菅義偉首相は官房長官時代からIR政策に注力してきたが、野党系市長の誕生を阻止することを優先し、小此木氏を支援してきた。IR誘致の中止とともに、小此木氏の敗北は菅首相にとって、二重の痛手となった。小此木氏は政界引退を示唆した。
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