2019年05月07日

今年は祝日16日+3日休み それでも「働き過ぎ」なぜ?【週間ニュースまとめ 4月22日~5月6日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 平成から令和になる改元をはさんで10連休となりました。大学も長い休みだったところが多いと思います。「日本人は働き過ぎだ」という声をよく聞きますが、ずいぶん休みが増えました。ふつうの年の祝日は16日あります。今年は、改元に伴って4月30日、5月1日、2日、10月22日の4日が休みに加わる一方、12月23日だった天皇誕生日がなくなりますので、それをひくと今年は通常より3日休みが多いことになります。祝日は、平成の時代に山の日海の日昭和の日みどりの日が加わりました。今では当たり前の週休2日も官公庁で実施されたのは平成に入ってからで、会社も昭和の終わりごろまでは週休1日が大半でした。平成の30年を通じて、制度上の休みはずいぶん増え、欧米より多いくらいになりました。ただ、まだ「働き過ぎ」のイメージが残っているのは、有給休暇が取りにくかったり、残業が当たり前になっていたりするためでしょう。日本の人口が減る中で経済規模を維持するには、一人ひとりの生産性を上げなければなりません。ダラダラと仕事をするのではなく、集中して効率よく仕事をし、休めるときにきっちり休むという働き方をする必要があります。学生時代からメリハリのある生活を心がけているといいと思います。今週は2週間分の「ニュースまとめ」をお届けします。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、「即位後朝見の儀」に臨む天皇陛下と、皇后さま、秋篠宮ご夫妻=2019年5月1日、皇居・宮殿「松の間」、代表撮影)

週間ニュースまとめ

【就職】通年採用拡大、新卒一括のみに限界 就活ルール改革(4/22.Mon)

 採用や就職活動のあり方を検討してきた経団連と大学側は22日、新卒一括採用を維持しながら、中途採用や留学経験者らに積極的に対応し、採用ルートを増やしていくことで合意した。新卒一括採用とセットだった終身雇用が揺らいでいる現状が背景にある。経団連と大学側で作る「採用と大学教育の未来に関する産学協議会」が22日まとめた共同提言は、高度情報化社会を見据え、国際的に活躍できる学生を育てることを目的に掲げ、「新卒一括採用のみでは企業の持続可能な成長は困難」と書いた。新卒一括採用を含む日本型雇用システムに対して、中西宏明・経団連会長が示してきた危機感の表れといえる。

どうなる新卒一括採用!? 通年採用、ジョブ型採用って?(4月26日のイチ押しニュース)参照

【社会】10連休、経済効果は2兆円 識者「過去に比べ圧倒的」(4/27.Sat)

 改元に伴う10連休が27日、スタートした。異例の長さとなった休日を実家や行楽地で過ごそうと、鉄道や道路は初日から各地で混雑が広がった。10連休は日本の景気を刺激するのか。関西大学の宮本勝浩名誉教授(理論経済学)の試算によると、経済効果は約2兆1395億円。「過去のゴールデンウィークと比べても圧倒的に経済効果は大きい」(宮本氏)という。旅行、小売りの売り上げ、非正規労働者の収入減によるマイナス影響、の3要素から試算した。

【経済】日米貿易交渉、5月末合意に意欲 首脳会談でトランプ氏(4/27.Sat)

 トランプ米大統領は26日、安倍晋三首相とホワイトハウスで会談した。冒頭で記者団から日米貿易交渉の合意時期のめどを問われ、「かなり早く進められると思う。たぶん(5月末に)訪日するまでか、訪日の際に日本でサインするかもしれない」と述べ、早期合意に強い意欲を示した。首脳会談の冒頭は記者団に公開され、さっそく貿易交渉をめぐる応酬があった。トランプ氏は「貿易問題についても徹底的に話す」と意気込み、交渉について「農業分野を重点的に議論している。日本は米農産物に巨額の関税をかけており、安倍首相もそれをわかっている」と指摘した。

【社会】「令和」幕開け、新天皇陛下が即位 雅子さま新皇后に(5/1.Wed)

 天皇陛下が4月30日に退位し、皇太子さまが1日、新天皇に即位した。退位特例法に基づく代替わりで、元号は平成から令和となった。陛下は退位日の30日に国事行為の「退位礼正殿(せいでん)の儀」に臨み、「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します」と述べた。陛下は退位して「上皇」に、美智子さまは「上皇后」となり、今後は一切の公務から退く。

【国際】北朝鮮、飛翔体発射 日本海上70~200キロ先に到達(5/4.Sat)

 北朝鮮は4日午前9時6分から27分ごろにかけて、咸鏡南道の東海岸、虎島半島付近から、飛翔(ひしょう)体数発を日本海に向けて発射した。飛翔体は日本海上の約70~200キロ先まで到達した。韓国軍合同参謀本部が発表した。米韓当局が詳細を分析している。



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