2018年06月11日

「険悪」G7サミット…1枚の写真が示す世界の分断【週間ニュースまとめ6月4日~ 10日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 主要7カ国首脳会議( G7サミット)がカナダのシャルルボワで開かれました。それを伝えるニュースに添えられた1枚の写真が目を引きました(写真はこちらから)。いすに座って腕を組んだトランプ大統領の周りを各国首脳らが取り囲み、猛烈に抗議しているような構図です。ドイツのメルケル首相が机に両手をついてトランプ大統領に迫っていて、他の首脳たちも身を乗り出しています。安倍首相は、その脇で腕を組んで渋い顔をしています。サミットと言えば、7カ国の首脳が笑顔で並んでとる写真が恒例ですが、こんな険悪な写真は見たことがありません。でも、この写真が今の世界の状況をよく表しています。自由貿易に挑戦するような政策を打ち出したり、イランとの核合意から抜けたり、ロシアをサミットに加えようと提案したり、トランプ大統領がこれまでの先進国のまとまりを壊す政策や主張を展開して引っかき回しているのです。トランプ大統領はサミットを中座して、北朝鮮との首脳会談のためにシンガポールに向かいました。破天荒な超大国のリーダーは世界をどこに連れて行くのでしょうか。注目しましょう。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

週間ニュースまとめ

【政治】佐川氏が改ざんの方向性 財務省が調査結果、20人処分(6/4.Mon)

 森友学園との国有地取引に関する決裁文書の改ざん問題で、財務省は4日、調査結果と関係職員計20人の処分を発表した。佐川宣寿(のぶひさ)・前理財局長が改ざんや交渉記録の廃棄の方向性を決定づけたとし、「停職3カ月相当」の処分として退職金から約500万円を減額する。学園との交渉記録は、安倍晋三首相が自身と妻昭恵氏の取引への関与を強く否定した国会答弁の後、昭恵氏の記載が確認され、廃棄や改ざんがされたという。

【経済】更なる不正は…スバル社長「自信ない」 断ち切れぬ連鎖(6/5.Tue)

 出荷前の自動車の検査をめぐり、スバルの不正がまた発覚した。昨年10月に発覚した無資格検査問題から続く不正の連鎖を断ち切ることができず、3月に発表した首脳人事を撤回。今月の株主総会後に会長兼最高経営責任者(CEO)に就く予定だった吉永泰之社長が代表権を返上し、CEO職も兼務しないことになった。相次ぐ不正に、ブランドイメージの低下を懸念する声が一段と強まりそうだ。

【社会】新幹線のぞみ車内で切られ1人死亡、2人重傷 男を逮捕(6/9.Sat)

 9日午後9時50分ごろ、神奈川県の新横浜―小田原間を走行中の東海道新幹線東京発新大阪行き「のぞみ265号」の車内で、刃物を持った男が乗客に切りつけた。神奈川県警小田原署によると、男性1人が死亡、20代の女性2人が重傷を負った。県警は、いずれも自称の無職小島一朗容疑者(22)=愛知県岡崎市=を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。「むしゃくしゃしてやった。誰でもよかった」と話し、容疑を認めているという。署は無差別的な犯行とみて調べている。

【国際】G7合意文書、異例ずくめ 首脳らの会合、深夜や朝に(6/9.Sta)

 カナダで開催され、9日閉幕した主要7カ国首脳会議(G7サミット)は、参加した首脳らが合意文書を発表できるかを明言できない異例の状況で始まった。2日間の期間中、首脳らが深夜や朝に集まるなど、合意文書は異例ずくめの経緯でまとめられた。日本政府によると、初日の8日深夜に約40分、首脳らが集まり、合意文書のとりまとめを念頭に貿易問題やイランへの対応、ロシアのサミット再加入など、米国が欧州連合(EU)やカナダと対立した論点についてさらに意見を交わした。

【政治】新潟知事選、自公系の花角氏が初当選(6/10.Sun)

 新潟県知事選は10日、投開票され、無所属新顔の前海上保安庁次長、花角英世氏(60)=自民、公明支持=が、前県議の池田千賀子氏(57)=立憲、国民、共産、自由、社民推薦=ら無所属新顔2氏を破り、初当選を決めた。投票率は58.25%で、前回の53.05%を5.20ポイント上回った。2015年まで県副知事を務めた花角氏は、国土交通省などでの行政経験をアピール。観光振興や交通網の充実を公約の重点に置いた。原発については慎重姿勢を示してきた。再稼働を判断する際には「改めて信を問う」とし、辞職して出直し知事選で民意を問う可能性にも言及した。

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