2018年03月26日

米中「貿易戦争」が就活に悪影響?【週間ニュースまとめ 3月19日~25日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 国内では森友問題や前川喜平文部科学事務官の講演に対する政治介入問題が引き続き大きなニュースになっていますが、海外からも大きなニュースが相次ぎました。中でも私たちの暮らしに影響を及ぼしそうなのが、トランプ大統領が中国の知的財産の侵害に対して制裁関税をかけることにしたことです。実行されるなら、中国は報復関税をかけるはずです。それではとどまらず米中の制裁合戦がさらにエスカレートすることも考えられます。アメリカはすでに鉄鋼・アルミ製品に制裁関税をかけています。こうした貿易摩擦は、世界経済の足かせとなり、悪い影響をもたらします。もちろん日本経済にも悪い影響があります。ただでさえ2020年の東京オリンピック後の景気悪化が心配されているのですが、その前に心配な要素が出てきたことになります。就活生にとって景気はとても大切です。景気が悪くなれば、志望企業の門は狭まり、就活の苦労は増えるのが一般的です。個人ではどうしようもないことですが、世界経済の動きに関心を持って、少々の景気悪化には動じない準備をしましょう。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、アメリカのトランプ大統領=左と中国の習近平国家主席)

週間ニュースまとめ

【スポーツ】20歳大坂なおみがツアー初優勝(3/19.Mon)

 女子テニスの大坂なおみ(20)=日清食品=が18日、米カリフォルニア州インディアンウェルズで行われたBNPパリバ・オープンのシングルスでツアー大会を初制覇した。日本女子で通算11人目となり、四大大会に次ぐ規模の大会で快挙を成し遂げた。世界ランキング44位の大坂は決勝で世界19位のダリア・カサキナ(ロシア)を6―3、6―2で下した。1回戦で元世界1位のマリア・シャラポワ(ロシア)を破って勢いに乗り、準決勝で現世界1位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)も倒し、7試合を勝ち抜く躍進ぶりを見せた。

【国際】プーチン氏「信頼と希望が寄せられた」 4選に勝利の弁(3/19.Mon)

 ロシア大統領選が18日投開票され、通算4選を目指した現職のプーチン大統領(65)が当選を決めた。中央選管によると、開票率98%の段階で得票率は76.62%と圧勝の勢いだ。任期は2024年までの6年で、国内の政権基盤をさらに盤石にした。2000年の初当選以来、事実上四半世紀近くにわたり権力を握り続けることになる。

【政治】佐川氏の証人喚問、27日に決定 改ざん理由など焦点(3/20.Tue)

 財務省が森友学園との国有地取引に関する決裁文書を改ざんした問題で、与野党は20日、衆参両院の予算委員会で27日に佐川宣寿・前国税庁長官(60)を証人喚問することを決めた。佐川氏は改ざん時の同省理財局長で、喚問では改ざんの理由や指示した人物がいたのかなどが問われる。

【国際】対中制裁関税、トランプ氏が署名 中国は報復辞さぬ構え(3/22.Thu)

 米トランプ政権は22日、中国による知的財産の侵害があるとして進めてきた「通商法301条」の調査に基づき、関税などの制裁措置についての大統領令に署名した。知財分野は米中による経済競争の「本丸」といえ、世界の二大大国が「貿易戦争」に陥りかねない。

【国際】李明博元大統領を逮捕 韓国検察、収賄などの容疑で(3/23.Fri)

 韓国検察は23日深夜、韓国元大統領の李明博(イミョンバク)容疑者(76)を収賄や背任、職権乱用などの容疑で逮捕した。大統領在任中、情報機関の国家情報院に領収書の要らない特別活動費を上納させたり、李氏が実質的な所有者と疑われる自動車部品会社を通じて多額の秘密資金を作ったりした疑い。韓国では昨年3月末、弾劾(だんがい)、罷免(ひめん)された朴槿恵(パククネ)前大統領が収賄容疑などで逮捕されており、1年のうちに韓国大統領経験者が2人逮捕される事態になった。

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