2018年01月29日

楽天が西友とネットスーパー 「リアルとネットの融合」に注目!【週間ニュースまとめ 1月22日~28日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 大雪だ、インフルエンザだと、真冬のニュースがメディアをにぎわせました。仕事を進めるには迷惑な雪やインフルですが、企業の競争は待ってはくれません。楽天が米ウォルマートの子会社である西友とネットスーパーで提携したニュースは、小売業界の変化と競争の激しさが背景にあります。リアルな店舗を持つ小売業界はネットに浸食されています。中でも今、主戦場になりつつあるのが生鮮食品です。ネット小売りの王者アマゾンは昨年、生鮮食品を扱う「アマゾンフレッシュ」を始めました。セブン&アイ・ホールディングスもネット通販大手アスクルと提携し、生鮮食品の宅配サービス「IYフレッシュ」を東京都内の一部で開始。これに対抗するため、楽天は生鮮食品に強いリアルの店舗を持つ西友と組むことにしたのです。一般消費者を対象にする会社はどこも「リアルとネットの融合」が課題になっています。みなさんの志望企業でもそうした課題に取り組んでいると思いますので、その観点から企業研究をしてみるのもいいと思います。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、提携を発表する楽天の三木谷浩史会長兼社長と、米ウォルマート・ストアーズのダグ・マクミロン社長=2018年1月26日撮影)

週間ニュースまとめ

【社会】陸自隊員1人死亡 草津白根山噴火、雪崩は確認できず(1/23.Tue)

 群馬県草津町の草津白根山で23日に発生した噴火で、噴火とほぼ同じ午前10時ごろ、東側にある草津国際スキー場に多数の噴石が落下した。スキー場で訓練中だった陸上自衛隊員30人のうち、噴石が当たった男性陸曹長(49)が死亡し、ほかにも隊員7人やスキー客ら計11人も噴石で骨折するなどのけがをした。草津白根山は主に三つの山から成り、気象庁は、北側の白根山(標高2160メートル)を噴火の可能性が高いとして24時間監視していたが、今回は警戒していなかった本白根山(同2171メートル)の東側にある鏡池付近の火口で噴火した。

【国際】首相、平昌開会式出席へ 「慰安婦合意、立場伝える」(1/24.Wed)

 安倍晋三首相は24日午前、2月9日に韓国で開幕する平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開会式について、「事情が許せば出席したいと考えている」と首相官邸で記者団に語った。慰安婦問題をめぐる日韓合意の履行などを訴えるため、韓国の文在寅(ムンジェイン)大統領との首脳会談を調整する意向も示した。

【経済】トランプ大統領、TPP残留示唆「いい協定得られれば」(1/25.Thu)

 トランプ米大統領は25日、米CNBCテレビのインタビューで、米国が離脱を表明した環太平洋経済連携協定(TPP)について、「もし相当良い協定ができるなら、私はTPPにオープンだ」と話し、再交渉でより有利な条件が得られればTPPに復帰する可能性を示唆した。トランプ氏がTPP復帰の可能性に言及するのは初めて。

【経済】コインチェック、580億円分の仮想通貨流出 社長謝罪(1/26.Fri)

 大手仮想通貨取引所のコインチェック(東京都渋谷区)は26日、外部から不正なアクセスを受け、顧客から預かっていた仮想通貨「NEM(ネム)」約580億円分が流出したと発表した。原因や影響人数については調査中という。同日夜に記者会見した和田晃一良社長(27)は「弊社サービスで機能が停止し、お騒がせしていますことを深くおわびします」と謝罪した。顧客への補償は「検討中」と述べるにとどめた。

【経済】楽天、米ウォルマートと提携 ネットスーパー参入へ(1/26.Fri)

 楽天は26日、小売り世界最大手の米ウォルマート・ストアーズと提携したと発表した。ウォルマート子会社の西友と「楽天西友ネットスーパー」を立ち上げ、今夏にまず関東からネットスーパー事業を始める。生鮮食品や日用品を楽天で注文すると、西友の既存店や配送センターから消費者へ直接届けられる。楽天のポイントもたまるという。詳細は今後詰める。国内のネットスーパーは、イオンやセブン&アイ・ホールディングスなど大手小売りに加えて、米アマゾンも昨春から生鮮品を配達する「アマゾンフレッシュ」を始めた。楽天の参入で、顧客獲得競争がさらに激しくなりそうだ。

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