2017年10月23日

衆院選で自公大勝…就活戦線はどうなる?【週間ニュースまとめ 10月16日~22日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 大きな出来事が重なることがあります。この週は総選挙の投開票日である22日に季節外れ気味の大型台風が日本列島を直撃しました。台風そのものの被害だけでなく、低下気味の投票率がさらに下がるのではないかということも心配されましたが、台風を予想した駆け込みの期日前投票が大きく伸び、前回を少しだけ上回ることになりました。選挙結果は与党が憲法改正の発議ができる3分の2を確保し、安倍政権が同じような状態で続くことになります。就活生のみなさんは投票には行きましたか? 中には「与党圧勝で就職状況のよさは変わらない」と思って喜んでいる人もいるかもしれませんが、企業業績はあっという間に悪くなることがあります。今なら朝鮮半島での軍事衝突や世界的バブル崩壊の心配もあります。どんな環境になっても勝ち抜ける就活力をつけておきましょう。(朝日新聞社教育コーディネーター・一色 清)

(写真は、当選を決めた候補者に花をつける自民党の安倍晋三総裁=2017年10月22日撮影)

週間ニュースまとめ

【科学】星の合体、重力波で観測 発生源からの光も確認 米欧の研究グループ発表(10/16.Mon)

 地球から1.3億光年離れた二つの「中性子星」が合体した様子を、重力波と光で観測することに成功したと、米欧の研究グループが16日、発表した。宇宙のかなたからやってくる重力波を手がかりに、発生源からの光をとらえたのは世界で初めて。天文観測の新たな手法として期待される。重力波は、ブラックホールのような重い天体が動いた際に生じる時空のゆがみが、波動として光速で伝わる現象のこと。2015年に初検出された。観測への応用も期待されたが、過去4回検出された重力波は、光を吸収するブラックホール同士の合体で生じたため観測できなかった。

【国際】反腐敗「トラもハエもたたいた」 中国共産党大会で習氏(10/18.Wed)

 中国共産党の最重要会議である第19回党大会が18日午前、北京の人民大会堂で開幕した。習近平(シーチンピン)総書記(国家主席)は政治報告で、2035年までに「社会主義の現代化」を実現し、建国100周年を迎える49年ごろには総合的な国力や国際的な影響力を高めた「社会主義現代化強国」を実現すると宣言した。習氏は政治報告で、経済発展を成し遂げ反腐敗闘争を展開してきた5年間を評価し、「中華民族の偉大な復興という中国の夢のためにたゆまず奮闘する」と述べた。習氏は自身が提唱してきた政治理念について、毛沢東思想鄧小平理論などを受け継ぎ発展させてきた最新の成果だとして、「全党、全人民が中華民族の偉大な復興の実現のために奮闘する行動指針であり、長期にわたって堅持し発展させる」と指摘。自らの政治理念を党規約に盛り込む姿勢を強く示唆した。習氏はさらに、自らが率いた5年の最重要政策の一つの「反腐敗」について、「聖域をなくし、トラもハエもたたき、反腐敗闘争の圧倒的な状況を形成した」と指摘。今後も反腐敗闘争を強力に進めていく姿勢を示し、反腐敗のための法整備を進めるとした。

【経済】スーパーカブ世界で愛され1億台 デザイン変えず60年(10/19.Thu)

 飲食店の出前などで親しまれているホンダの小型バイク「スーパーカブ」の生産台数が累計1億台に達した。1958(昭和33)年の発売から約60年。デザインをほとんど変えず、世界各地でも使われている。基本設計を変えていない車種としては、四輪を含めて世界最多という。スーパーカブは創業者の本田宗一郎氏が開発の指揮をとったことで知られる。当時のバイクは右レバーでアクセル、左レバーでクラッチ操作をしなければならなかったが、スーパーカブでは左足でペダルを踏めば変速できる新型クラッチを採用した。舗装されていない道路や坂道、悪路でも荷物を積んで走行できるように馬力を高めた。タイヤもこれまでの規格になかった17インチを新たにつくらせた。

【災害】台風21号、未明に上陸の恐れ 通勤時間帯を直撃(10/22.Sun)

 気象庁によると、超大型で非常に強い台風21号は、強い勢力を保ったまま、23日早朝にかけて東海から関東地方に上陸する見通しだ。東海地方では24時間の予想雨量が600ミリを超えるなど、各地で記録的な大雨になる可能性がある。首都圏では台風の通過が通勤時間帯と重なり、混乱する恐れがある。台風の接近に伴って前線が活発化し、22日から広い範囲で大雨が降っている。和歌山県や三重県では、正午までの24時間の雨量が200~300ミリを観測するなど、平年の1カ月分の雨量を記録した地域もある。土砂崩れなどの危険があるとして、関東や近畿などでは土砂災害警戒情報が発表されている。

【政治】自公大勝3分の2を維持 立憲が躍進、野党第一党(10/22.Sun)

 第48回衆院選は22日投開票され、自民、公明両党で定数の「3分の2」(310議席)を維持し、与党が大勝した。自民党は国会運営を有利に進められる「絶対安定多数」(261議席)を確保し、安倍晋三首相(自民党総裁)が勝敗ラインとしてきた「自公で過半数維持」を大きく超えたことで、首相は続投する。一方、枝野幸男・元官房長官が立ち上げた立憲民主党は公示前勢力の15議席から大きく躍進して野党第1党となったが、小池百合子・東京都知事が率いる希望の党は公示前勢力を割り込み、失速した。共産党と日本維新の会はともに議席を減らし、社民党は小選挙区で1議席を得た。小選挙区の投票率は朝日新聞の推計で53・6%前後となる見通しで、戦後最低となった前回2014年衆院選の投票率52・66%に次ぐ低さとなりそうだ。

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