2015年03月30日

ニュース★あらもーど(3月23日~29日)

テーマ:週間ニュースまとめ

ニュース★あらもーど(3月23 日~29日)

 春到来。桜前線も北上を続けてまもなく北信越地方に上陸しようとしていますね。就活中のみなさんは花見で宴会する余裕はないかもしれませんが、桜の木の下でしばしぼんやりするだけでも心をリフレッシュすることができますよ。

 そして春と言えば、野球シーズンの始まり。日本のプロ野球は3月27日にセ・リーグ、パ・リーグが同時開幕しました。パ・リーグの北海道日本ハムファイターズで開幕投手を務めたのは、投手と打者の「二刀流」で注目を集める大谷翔平選手(20)。昨年は日本球界では空前の「投手として2ケタ勝利、打者として2ケタ本塁打」を達成。バラエティー番組「アメトーーク」でも特集を組まれるなど、野球に興味のない方でもその名前を聞かれたことがある方は多いのではないでしょうか。

 その大谷選手、これほどの素質を持った選手ながら甲子園ではわずか2試合しか投げていません。体が十分に出来ておらず故障がちで、高校生活の3分の1は全力投球できない状態だったとも言います。それでも、米メジャーを含む多くのスカウトが彼に注目し、プロ入り後はその期待にこたえる活躍を続けています。

 野球ライターの安倍昌彦氏はあるコラムで彼が注目を集めた理由を「『負の部分』にこそ伸びしろが宿る」と表現しました。全力投球していなくてもかなりいい投球をしているということは、故障が癒えて体ががっちりしたらどれほどの大投手になるだろう……高校時点で「できていること」よりも「できていないこと」の部分にこそ、スカウトが惹かれる要素があると安倍氏は分析しています。
 ESや面接で自己PRを求められるけど、自分にはそんな長所なんてない……と悩んでいる就活生も多いと思います。ですが、何も長所がないということは逆に言えば「これから何でも長所にできる」ということでもあります。自分の悪い点を単なる短所ととらえず「伸びしろ」と考えると、気合のこもった自己PRが書けるかもしれませんよ。

 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(編集部・福井洋平)

ニュースダイジェスト

★【訃報】リー・クアンユー元首相が死去 シンガポール建国の父(3/23.Mon)

 シンガポールのリー・クアンユー元首相が入院先のシンガポール総合病院で死去した。91歳だった。同国の初代首相として経済開発を最優先し、異論を許さない政治手法は「独裁」との批判を浴びることもあったが、資源のない小国で急成長を実現。「建国の父」と呼ばれ、戦後のアジアを代表する政治家の一人だった。
リー氏の長男で現首相のリー・シェンロン氏は3月23日、テレビで時折涙ぐみながらコメントを読み上げ、「彼のような男を見ることはもうないだろう。多くのシンガポール人にとって、リー・クアンユーはシンガポールそのものだった」と述べた。29日に執り行われた国葬には安倍晋三首相ら26の国、地域の首脳・代表を含む約2200人が参列した。

★【基地移設】辺野古作業、停止を指示 知事「1週間内」 沖縄防衛局に(3/23.Mon)

 沖縄県の翁長雄志(おなが・たけし)知事は米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設計画を巡り、移設関連作業を1週間以内に停止するよう沖縄防衛局に指示したと発表した。従わない場合は、埋め立てに必要な岩礁破砕許可を取り消す意向も表明した。目的は、移設作業に伴って防衛局が沈めたコンクリートブロックにより、サンゴ礁が損傷されていないかを調べる海底調査をするため、とした。
 これに対し沖縄防衛局は3月24日に停止指示を取り消すよう求め、農林水産相に審査請求した。行政不服審査法に基づく手続きで、裁決が出るまで指示の効力を止める執行停止も申し立てた。これをうけ林芳正農林水産相は30日、移設作業停止の指示をいったん無効とする執行停止の決定書を県と防衛局に送った。

★【事故】150人乗り独旅客機が墜落 全員犠牲の恐れ 仏南東部(3/24.Tue)

 スペインのバルセロナ発、ドイツ西部デュッセルドルフ行きのドイツの格安航空会社(LCC)ジャーマンウィングス9525便(エアバスA320型機)が、フランス南東部の山岳地帯に墜落した。同機には日本人2人を含む乗客乗員計150人が搭乗していたが、全員死亡したとみられる。この事故について仏検察当局は3月26日、副操縦士が「意図的に機体を破壊しようとしたとみられる」と発表した。副操縦士は機長を操縦室から閉め出したうえで、機体を急降下させて墜落させた可能性がある。

★【解雇規制緩和】不当解雇の金銭解決、改革会議が提言 政府は導入検討へ(3/25.Wed)

 政府の規制改革会議は、裁判で「不当解雇」が認められた働き手に対し、企業がお金を払えば退職させることができる「金銭解決」の制度について導入を検討するよう提言した。不当解雇の金銭解決は、労働者からの申請に限って認め、企業からは認めない。
 今は、会社から解雇された働き手は、裁判で不当な解雇だと認められれば職場に戻る道が開かれる。だが実際には、企業側が職場復帰を拒み、お金を払って解決するケースが多い。新制度により不当解雇の金銭解決がルール化されれば、ますます職場復帰への道が狭まる可能性がある。

★【お家騒動】大塚家具、久美子氏が社長続投 株主総会で争奪戦決着(3/27.Fri)

 家具インテリア大手、大塚家具の株主総会が都内であり、大塚久美子社長が主導した取締役選任案が可決された。久美子氏の社長続投も決まった。父で創業者の勝久会長は取締役を退く。親子が互いの退任を求め大きな注目を集めた異例の争いはいったん決着した。
 昨年7月に勝久氏が社長だった久美子氏を解任し、社長を兼務。対立が表面化した。たたき上げの勝久氏は来店客に名前や住所を書いてもらって接客する「会員制」を長年続け、高級路線にもこだわった。
一方、富士銀行(現みずほ銀行)やコンサルタント会社の勤務経験がある久美子氏は低迷していた業績を回復させようと、入りやすい店づくりや中価格帯に注力。こうした路線の違いが対立の引き金になったとされる。


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