2014年08月25日

ニュース★あらもーど(8月18日~24日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 広島市の土砂災害のニュースに胸が痛みます。新聞やテレビでニュースに接するたびに亡くなった方の人数が増え、死者が50人を超えました。25日付の社会面(39面)「隣人助けたい 懸命9時間/広島土砂災害 可部地区」では、生き埋めになった老夫婦を近くの住民約20人が9時間かけ、消防署員らと助け出した話が紹介されています。
 「天災は忘れたころにやってくる」といいますが、最近の日本列島は、天災、人災が切れ目なく続いているよう。東日本大震災のときも感じましたが、そんなときの「ご近所力」は“偉大”です。

 地縁、血縁、いろんな「縁」があります。私もそうでしたが、みなさんも、親や先生から「人様に迷惑をかけない人間になれ」と言われた経験が一度はあるでしょう。でも、先の見えない今の時代には、それ以上に「お互い様と思ってもらえる人間」「迷惑をかけても許される人間」になることが大切なような気がします。

 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(副編集長・奥村 晶)

ニュースダイジェスト

★【NEDO】採血1回、がん13種類判定へ 国立がんセンターなどが開発(8/18.Mon)

 国立がん研究センターと新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が、1回の採血でがん13種類や認知症を見つける検査技術の開発に着手すると発表した。患者7万人分の血液を解析して、病気の「目印」となる物質を特定する。2018年度までに開発し、その後、健康診断への活用をめざすという。

 NEDOなどによると事業費は約79億円。調べるのは、血液などに含まれる「マイクロRNA」という物質で、ヒトには2500種類以上ある。病気によって血液中に分泌される種類や量が変化することがわかっており、国立がんセンターと国立長寿医療研究センターに保管されている各患者の血液を調べ、それぞれの病気特有のマイクロRNAを見つける。

★【スマホ】ソフトバンクが日米共通スマホ発売へ コスト抑制狙う(8/18.Mon)

 携帯電話大手のソフトバンクが、日本とアメリカで仕様が同じスマートフォン(スマホ)を売り出すと発表した。ソフトバンク傘下で米携帯電話3位のスプリントとシャープと3社で共同開発し、日米共通のスマホを売ることでコストを抑えるという。シャープはスプリントの販売網を使って米国への進出を目指す。 

 スマホの名前は「AQUOS CRYSTAL(アクオス・クリスタル)」。日本では29日に発売、米国での発売時期は未定。ソフトバンクが2013年夏に約1兆8000億円で買収したスプリントと、プリペイド携帯会社2社から売り出す予定だ。

★【女性活用】企業の女性管理職は6.6% 2年前より微減 厚労省調査(8/19.Tue)

 厚生労働省がまとめた2013年度の雇用均等基本調査で、民間企業の管理職(役員を含む課長職以上)に占める女性の割合が6.6%だったことがわかった。2年前より0.2ポイント下がった。指導的地位に占める女性の割合を2020年に30%にする政府目標にはほど遠い数字だ。
 
 労働者が10人以上いる企業が対象で、3874社が答えた。役職別では、部長職が3.6%、課長職では6.0%を女性が占めた。係長職は12.7%で、企業規模が大きいほど、女性管理職の割合が低くなる傾向がみられた。

★【依存症】ギャンブル依存症“予備軍”は536万人 厚労省研究班(8/21.Wed)

 ギャンブル依存症の疑いがある人が推計で536万人に上ることが、厚生労働省研究班の調査でわかった。成人全体で4.8%、男性に限ると8.7%を占め、世界的に見て特に高かった。安倍政権の成長戦略では、観光立国を目指し、カジノを備えた統合型リゾート構想が盛り込まれたが、カジノ解禁でギャンブル依存症がさらに増える可能性がありそうだ。

 調査は2013年、全国の成人約7000人を無作為に選び、このうち4153人が回答した。「意図していた以上にギャンブルをしたことがある」など、いくつかの質問に一定以上当てはまる人を、ギャンブルしたい気持ちを抑えられない「病的賭博」(ギャンブル依存症)の疑いがあるとした。

★【天皇実録】昭和天皇実録 24年5カ月で完成 9月中旬に公表(8/21.Wed)

 昭和天皇(1901~89)の日々の動静や関わった出来事などを記した「昭和天皇実録」が、24年5カ月に及ぶ編集作業を経て完成、現在の天皇、皇后両陛下に献上された。実録は天皇が亡くなった後、その生涯を記録し、天皇に献上するために作られるもので、公開が前提ではない。大正天皇実録は1936年に完成したが、内容は一切非公開とされていた。しかし、情報公開法に基づいて朝日新聞記者が宮内庁に公開を請求、2002年以降に公開された。

 昭和天皇実録も、当初は公表が想定されていなかったが、大正天皇実録の公開をめぐって批判が集まったことを受け、同庁は「できるだけ早く公表する」(宮内庁幹部)としている。9月中旬に公表する予定。また、大正天皇実録の場合、天皇個人にかかわる部分など、公表時に黒く塗りつぶされた箇所があったが、今回の昭和天皇実録は「黒塗り」はしない、としている。

※朝日新聞デジタルの無料会員は1日3本の記事全文を、有料会員になればすべての記事を読むことができ、過去1年分の記事の検索もできます。ぜひ登録してください。

アーカイブ

テーマ別

月別