2025年10月07日

【27卒学生の就活ルポ】インターンシップの途中で落とされる?【ウェストさん4】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 秋に入り、さらに加速している2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、都内の女子大文系学部に所属するウェストさんが4回目の登場です。3日間のインターンシップと聞かされて参加したら、1日目で落とされてしまい時間が無駄になったという経験をしたウェストさん。一方、PR業界のインターンシップは楽しく、業界への志望度が高くなったといいます。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【都内女子大文系学部 3年女性 ウェストさん】

■<インターンシップ>いきなり「サバイバル形式」と告げられ……
 9月は本当に盛りだくさんでしたが、特に印象的だったのがあるコンサル企業のインターンシップです。事前には普通の3日間対面プログラムだと聞いていたのですが、当日になって突然「サバイバル形式のインターン」だと告知されました。1日目、2日目と参加者が順次脱落していき、最終的に残った人が選考に進めるという仕組みだったんです。私は1日目で落とされてしまったのですが、評価基準がよくわからず、「うちには合わないんじゃないかな」というあいまいな理由しか教えてもらえませんでした。事前にそうした選考方式だと分かっていれば、そもそも応募しなかっただろうなと思います。3日間のスケジュールを空けていたのに、結果的に時間を無駄にしてしまいました。

■<業界研究>PR業界が第一志望に
 一方で、大手PR会社での2日間のインターンシップは非常に充実した内容でした。実際の案件をベースにした設定をもとにPR施策の立案を行い、実際にその会社が取った施策と比べてフィードバックをもらう、というプログラムです。メディアに取り上げられるため、時事性や話題性を考慮しながら、どの媒体を狙うかを戦略的に検討する作業が本当に面白かったですね。社風も堅苦しい雰囲気がなく、この業界で働きたいという気持ちが高まりました。
 まったく違う業界の雰囲気も知りたいと思い、金融業界の仕事体験にも参加しましたが、やはり自分としてはワクワクできないと感じました。結果、PR業界に軸足を置くべきだと再確認できた気がします。PR業界は全体的に選考開始が遅めの傾向にあるようで、まだ本格的な選考が始まっていない企業も多く、いまは少しもどかしい状況です。ほかにコンサル会社やマーケティング会社なども受けていますが、PR業界で内定が取れたらそこに進みたいですね。

■<就活の悩み>アルバイト時間減り交通費負担重い
 現在最も悩んでいるのは、大学の授業と就職活動の両立です。9月まではまだ夏休みだったので就活に集中できましたが、大学が始まってからは初回授業から出席できない状況が続いています。私の大学では就活を理由とした公欠制度がないため、出席重視の授業では欠席扱いになってしまいます。アルバイトの時間も減らさざるを得ず、都心まで出る交通費の負担も大きいです。

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