2024年10月21日

「闇バイト」強盗事件、首都圏で相次ぐ【週間ニュースまとめ10月15日~20日】

テーマ:週間ニュースまとめ

 強盗事件が首都圏で相次いでいます。窓ガラスを割るなどして複数で侵入し、家人に暴行を加えて金品を強奪する手口です。警察当局はSNSでゆるくつながる「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が関与しているとみて、関東の1都3県の警察による合同捜査本部を設けて捜査しています。実行犯はSNSで高額報酬をうたう「闇バイト」として集められ、指示役からアプリで指示されるままに犯行をおこなっているようです。強盗罪は重罪で、まして傷害を負わせていたら無期懲役も、殺人をおこなっていたら死刑もありえます。実行犯は若い人が多く、高収入にひかれて参加しているようです。最終的には逮捕され、一生後悔する結果になる可能性は高く、まったく割に合わないことをしていると思います。

 一連の強盗事件で強盗殺人容疑で逮捕された容疑者はSNS上で「ホワイト案件」という投稿に応募し、指示役に個人情報を教えたといいます。その後犯行に及んでいますが、「仕返しや家族にも危害が加えられると考えると断れなかった」と話しているそうです。警察庁はXの公式アカウントに動画を公開し、脅迫を受けている場合でも警察に相談してほしいとして「あなたや、あなたのご家族を確実に保護します」「安心して、そして勇気を持って今すぐ引き返してください」と呼びかけています。

 ニュースをチェックし、こういう情報を事前に得ておくと、危険そうなアルバイトに気づいたり、個人情報を知らない人に渡さないようにしたり、犯罪を思いとどまったりと、危機回避ができるようになるかもしれません。信頼できるメディアと日常的に接して、社会の動向をつかむことは生活していくうえでとても大事なことだと思います。(ジャーナリスト・一色清)
(図表は朝日新聞社)

【経済】プライム上場の女性役員16.8%、経団連調査 社内取締役は3%
(10/16.Wed)

 経団連は16日、東証プライム市場 に上場する会員企業716社の役員のうち、女性が占める割合は16.8%(7月1日時点)で、前年より2.7ポイント増えたと発表した。ただ、女性役員は社外から登用するケースが大半で、社内での人材育成が進んでいない課題があらためて浮かんだ。調査は昨年に続き2回目で、会員企業の女性役員(取締役、監査役、執行役)の状況を調べた。女性役員がゼロの企業は全体の1.5%で、前年より3.7ポイント減った。

【国際】ハマス最高幹部、イスラエル軍の攻撃で死亡か 当局「可能性は高い」(10/17.Thu)

 パレスチナ自治区ガザへの攻撃を続けるイスラエル軍は17日、「3人のテロリストを殺害した」としたうえで、うち1人がイスラム組織ハマス最高幹部のヤヒヤ・シンワル政治局長である可能性を調べている、と発表した。イスラエル公共放送など複数の地元メディアは、シンワル氏は「死亡した」とする政府高官の話を伝えた。シンワル氏は昨年10月のイスラエルへの急襲作戦の首謀者とされ、ガザの最高指導者を長く務めてきた。殺害が確認されれば、ハマスにとっては大きな打撃になる。

【社会】首都圏強盗、指示役は特殊詐欺にも関与か アカウント名「夏目漱石」(10/18.Fri)

 首都圏で相次ぐ一連の強盗事件で、指示役が使っていたアプリのアカウントの一部が、特殊詐欺事件で使われていた疑いがあることが、捜査関係者への取材でわかった。強盗グループが特殊詐欺にも関わっていたとみて、警察当局は犯行グループの実態解明を進める。警視庁と埼玉、千葉、神奈川の3県警は18日、合同捜査本部を設置した。1都3県では8月以降、住宅や店舗を狙った強盗事件が少なくとも14件発生。10月には横浜市の住宅で男性が殺害され、千葉県市川市では自宅から連れ去られた女性が埼玉県で監禁されて大けがを負った。4都県以外でも、北海道や栃木県で事件が起きており、捜査本部は関連を調べている。

【労働】中小賃上げ、大手上回る目標は現実的か 日商も「心意気やよし」だが…(10/18.Fri)

 労働組合の中央組織・連合は18日、来春闘に向けた統一要求の賃上げ目標を「5%以上」と今春闘から据え置き、中小企業向けは「6%以上」に引き上げる方針を正式に発表した。中小の底上げに向けて、大手を上回る賃上げをめざすが、実現のハードルは高そうだ。連合の芳野友子会長はこの日の記者会見で「(今春闘は)33年ぶりの高水準の賃上げになったとは言え、実質賃金はなかなか上がってこない。来年以降、5%以上を継続して、賃金も物価も上がる。経済も回っていくという好循環を目指したい」と述べた。

【国際】「北朝鮮がロシアへ1万2千人派兵へ」 韓国情報機関、移送を把握(10/18.Fri)

 韓国の情報機関・国家情報院(国情院)は18日、ロシアのウクライナ侵攻を支援するため、北朝鮮が特殊部隊を含む約1万2千人の派兵を決めたことを把握したと明らかにした。国情院の発表によると、すでに第1陣として、8~13日にロシア海軍の輸送艦で、特殊部隊の約1500人がロシア極東・ウラジオストクに移送され、近く2回目の移送が行われる。北朝鮮の軍人らは極東地域で適応訓練を終えた後、前線に送り込まれるという。国情院は極東地域で北朝鮮の軍人らの群衆をとらえたとする、衛星写真も公開した。

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