2015年05月25日

ニュース★あらもーど(5月18日~24日)

テーマ:週間ニュースまとめ

 苦しいとき、どう乗り越えるのか。
 フィギュアスケートの浅田真央選手、そして東京大学野球部。今週取り上げた2本のスポーツ記事は、そんなことを考えさせてくれるものでした。
 結果が、残酷なほど明白に出るスポーツの世界。そこには一瞬の明暗だけでなく、結末に至るまでの多くの人の関わりや思い、経緯があります。その体験や言葉に触れることで私たちが深く考えたり、晴れやかに納得したりすることがあります。時間があれば、関連記事だけでなく、両者のここまでの歩みも読んでいただければと思います。

 個人情報保護法についても一言。個人情報は、様々な問題を抱えながらも使い道が拡大されようとしています。活用の道が開けることはビジネス的には大きな意味を持ちますが、利用者が納得できるように進めないと、取り返しのつかないイメージダウンにつながったりします。何ができるかというビジネス視点と、どうしたら納得してもらえるかという消費者視点の両方で見ることが求められます。

 今回の写真は20日付朝日新聞朝刊スポーツ面に掲載された、凸版印刷の2ページにわたる横長の広告を使ったバッグです。
 毎週月曜は1週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜~金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。(朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下 聡)

ニュースダイジェスト

【フィギュア】浅田真央、現役続行を表明(5/18.Mon) 

 2010年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子銀メダリストで、1年間休養していた浅田真央選手(24=中京大卒)が18日、東京都内で開いた記者会見で「今は100%復帰するつもりで練習している」と語り、現役続行を表明した。浅田は、自身が主演するアイスショーの会見で「1年間休養したが、自然と試合が恋しくなり、試合でいい演技ができた時の達成感をまた感じたいなと思い始めた」と説明した。

【維新の党】新代表に松野氏 民主との連携に前向き(5/19.Tue)

 維新の党は19日、代表を辞任した江田憲司氏の後任の新代表に、幹事長だった松野頼久氏を選んだ。松野氏は江田氏と同じく民主党との連携に前向きで、野党再編へ大きくかじを切る可能性がある。だが、大阪維新の会の出身議員には民主党への拒否感も強く、松野氏が国会運営などで民主との連携を強めれば、党分裂の火だねになる可能性がある。
 「国民の皆さんから『強い野党が必要だ』という声が上がる時期が来る。その時にしっかり結集できるように準備したい」。松野新代表は19日の記者会見でこう強調し、将来の野党再編に意欲を示した。松野氏は幹事長に同じ方向性の柿沢未途政調会長を充てた。民主出身の松野氏は18日夜、民主の松原仁・元国会対策委員長らと会談。江田氏も12日夜、民主の前原誠司・元代表や松本剛明・元外相と会合を持った。

【エアバッグ】タカタ、全米過去最大3400万台リコール (5/19.Tue)

 自動車部品大手タカタのエアバッグをめぐる品質問題で、米運輸省は19日、タカタがエアバッグの欠陥を認め、全米で約3400万台のリコール(回収・無償修理)を行うことで合意したと発表した。米国で過去最大規模となり、タカタは巨額の負担で債務超過に陥る可能性も出てきた。
 米高速道路交通安全局(NHTSA)によると、過去最大のリコールは1980年代にフォードが実施した2100万台だった。
 タカタはエアバッグの欠陥を認める4件の報告書と、当局の調査に全面的に協力する同意書を提出。今後、タカタが前面に出て、トヨタ自動車やホンダなど11社の自動車メーカーなどとリコールを進める。

【個人情報】「同意なく転用」拡大へ 改正法案衆院通過 (5/21.Thu)

 個人情報保護法改正案が21日、衆院本会議で可決された。企業などが本人の同意なしに変えられる個人情報の使い道の範囲を、いまの条文の「相当の関連性がある範囲」から「相当の」を削る内容だ。今後、参院で審議されるが、大半の野党も賛成しているため、大きな変更なく成立する見通し。同意なく使える範囲が、大きく広がる可能性が高い。
 当初は本人の同意なしに使い道を自由に変えられる規定を入れる案もあった。しかし、消費者団体などの反発を受けて撤回するときに、いちど集めた個人情報を別の目的にも転用できる道を残した。法案成立後、2年以内に本格的に施行される予定だ。

【東京六大学】東大野球部、94連敗で止めた (5/23.Sat)

 東京六大学野球の春季リーグ戦で23日、東京大学が法政大学に6―4で勝ち、2010年秋から続いていた連敗を「94」で止めた。東大が法大に勝ったのは2008年秋以来。勝ち投手になった柴田叡宙(あきひろ)投手は「自分が連敗を止めるつもりで入学した。ほっとした」と喜んだ。10年秋に早稲田大学の斎藤佑樹投手(現プロ野球・北海道日本ハムファイターズ所属)から3点を奪うなど4―2で勝ったのを最後に、リーグの連敗記録を更新中だった。特別コーチに読売ジャイアンツなどで活躍した元プロ野球選手の桑田真澄氏を据えるなど技術向上に努めてきた。

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