2025年09月11日

【27卒学生の就活ルポ】本命の地銀インターン、悔しくなるくらい充実【サッカーさん4】

テーマ:27卒学生の就活ルポ

 9月に入り、本番に入りつつある2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、国公立大文系学部男子学生のサッカーさんが4回目の登場です。地元就職を希望するサッカーさんは、第一希望に考えていた地方銀行のインターンシップに参加。事前は大変そうだと思っていましたが、終わってみれば悔しくなるくらい充実した経験になり、志望度が高まったといいます。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)

【首都圏国公立大文系学部 3年男性 サッカーさん】

■<インターンシップ>証券会社、いい意味で印象変わる
 地元就職をめざし、大学のある場所と地元を往復する日が続いています。8月は大手生命保険会社の2日間のインターンシップから始まり、地元証券会社の2日間、そして地元地銀の5日間と立て続けにインターンシップに参加しました。生保会社が初めての対面でのインターンシップで、インターンってこういうものかと体感できました。実際にお客様のライフスタイルに合わせた保険提案を行うワークを経験し、具体的な保険業務の内容を知ることができ、社員のみなさんもいい方でいい経験になりました。やってみて、人と関わる仕事は面白いと感じましたが、勤務条件を聞くと自分が希望している勤務地限定のコースはいまほぼ女性のみで、男性は全国転勤があるコースにいくことがほとんどと聞き、自分には合わないとも思いました。
 証券会社はいい意味で会社の印象が変わったインターンでした。参加前は証券業務にはあまり興味がなかったのですが、働きながらお金の勉強ができ、老後の資産形成まで含めて知識を身につけられることにすごく関心がわきました。ここでもお客様と1対1でかかわる業務は面白いと感じましたし、給料や福利厚生のことも社員さんに質問できて、待遇面も好条件だなと思いました。

■<合宿研修>地方銀行のインターン、悔しいくらい充実
 最も印象的だったのは、第一志望だった地方銀行のインターンシップです。5日間泊まり込みのインターンで相部屋ということもあり、参加する前は正直「行きたくない」と思っていましたが、参加してみると悔しくなるくらい充実した内容でした。期間を通してグループワークを行いながら自己分析や財務入門などのセミナー受講、営業店や取引先訪問などを経験し、最終日は発表という流れでした。泊まり込みなので毎日夜遅くまでグループメンバーと課題に取り組み、「やりきった」という充実感を味わうことができました。明確に早期選考のルートは示されませんでしたが、面接の対策などをすすめようと思っています。
 自己分析では、自分がいまのところ就職後のプランが明確ではない、ということもわかってきました。むしろ働いてからいろいろと進路を考えるほうが自分にはあっているとも感じ、さまざまなキャリアプランが選択できるこの地銀はいい選択になる、と思いました。

■<業界選択>経験通じて金融業界への志望度高まる
 これまでの経験を通じて金融業界、特に第一志望の地銀への志望度が高まりました。自分はこれまで会社でやりたいことが明確ではなかったのですが、物流など他業種の説明会では「これは定年まで仕事はできない」と感じた一方で、金融業界の話はどれも面白く、興味をもって働くことができそうだとわかってきました。今後はいちおう自治体のインターンシップにも参加しますが、金融以外の業種はいったんエントリーをやめて、地元地銀を中心に金融業界にしぼって就活を進めたいと考えています。就活サービスなどで面接対策をしてくれるので、そういったものを活用しながら、秋に備えます。

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