話題のアニメで戦争と平和を考えよう（ニュース★あらもーど 11月14日~11月20日）

　アニメ映画「君の名は。」の快進撃が止まりません。国内興行収入は200億円に迫り、台湾・タイ・香港などアジア各地でもヒットしています。他方、11月12日に公開されたアニメ映画「この世界の片隅に」も、高い評価を得るなど話題になっています。戦時中の広島・呉を舞台にした物語で、これから多くの（ネタバレを含む）感想や評論が流れるでしょうから、今のうちに観ておくことをお勧めします。話題作というだけでなく、戦争や平和など重いテーマでも、作品を通してなら就活の場面でも語りやすいということもあります。

写真は10月14日付朝日新聞朝刊、熊本地震から半年の状況をまとめた特集記事を使ったバッグ。背景は東京・銀座の「銀座熊本館」です。

　毎週月曜は１週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜～金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。（朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下聡）

ニュースダイジェスト

★【中間決算】３メガ銀の減益、年1700億円見通し　マイナス金利で (11/14.Mon)

　３メガバンクグループが発表した2016年９月中間決算は、純利益がいずれも減益だった。日本銀行のマイナス金利政策で金利が下がり、貸し出し収益が減っている。マイナス金利で年間計1700億円近くの影響が出るといい、2017年３月期の通期決算も厳しい傾向が続く見通しだ。

★【安全保障】「駆けつけ警護」閣議決定　南スーダンPKO部隊に付与 (11/15.Tue)

　安倍内閣は、南スーダンの国連平和維持活動（PKO）に派遣する陸上自衛隊の部隊に、昨年成立した安全保障関連法に基づく新任務「駆けつけ警護」を付与することなどを盛り込んだ実施計画を閣議決定した。「駆けつけ警護」とは、離れた場所にいる国連やNGO職員、他国軍の兵士らが武装勢力に襲われた場合に現場に駆けつけ、武器を使って守る任務のこと。PKOでの自衛隊の任務拡大は、首相が掲げる「積極的平和主義」による国際貢献の目玉でもある。しかし、野党は今後の国会審議で妥当性を追及する構えだ。

★【外交】安倍首相、トランプ氏と初会談　信頼強調、内容は非公表 (11/17.Thu)

　米ニューヨークを訪問中の安倍晋三首相が外国首脳として初めてトランプ次期米大統領と会談した。会談後、ともに信頼関係づくりにつながったとして成果を強調した。日本の首相が就任前の次期米大統領と会うのは極めて異例。トランプ氏との関係作りを急いだ首相と、主要な同盟国の日本の首相と会談して国内外の批判を鎮めたいトランプ氏との思惑が一致し、実現した。ただ会談の内容は伏せられ、日本国内では野党から批判が上がっている。

★【鉄道】JR北海道、路線半分が危機　13区間1200キロ「維持困難」（11/18.Fri）

　JR北海道は、全路線の営業距離の約半分にあたる10路線13区間（1237.2キロ）について、もはや自社単独では維持できないと正式発表した。人口減少や自動車利用への転換で、利用客が減っているためだ。全国の地方路線も苦境にあえぐ。13区間は昨年度の１日１キロあたりの平均乗客が2000人未満。３区間は１列車の平均乗客が10人と特に少なく、バスへの転換を協議する。

★【国際】「朴大統領と共謀」認定　韓国検察、支援者ら３人起訴（11/20.Sun）

　韓国検察当局は朴槿恵（パククネ）大統領の長年の支援者と前秘書官２人の計３人について、財閥企業などに財団への資金拠出を強要したり、大統領府の文書を流出させたりしたとして、職権乱用などの罪で起訴したと発表した。検察は朴氏と３人は「相当部分が共謀関係にある」と判断。起訴内容にも朴氏との「共謀」が明記された。野党に加え、与党の一部からも氏の弾劾（だんがい）を求める声が強まり始めた。

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	３メガ銀の減益、年1700億円見通し　マイナス金利の影響
	「駆けつけ警護」きょう閣議決定　南スーダンPKO
	首相、トランプ氏と初会談　信頼強調、内容は非公表　異例の就任前、予定超す90分
	ＪＲ北、路線半分が危機　13区間の1200キロ「維持困難」
	「朴大統領と共謀」認定　韓国検察、支援者ら３人起訴