将棋ソフト不正疑惑･･･ニュースで時代をつかもう（ニュース★あらもーど 10月17日~10月23日）

　将棋界が揺れています。将棋ソフトによる不正の疑いが指摘され、竜王戦の挑戦者が交代するという異例の事態に。さらに将棋連盟の調査委員会が不正の有無を調べるなど様々な動きが出ています。一見別世界のことのように見えますが、そんなことはありません。技術によって私たちの身体・頭脳が強化できるようになった現代、必然的に起こるケースの一つに過ぎません。こういう騒動や事件から今という時代をつかむ。こんなことも意識すると、新聞の社会面の読み方も変わってきますよ。

　写真は9月29日付朝日新聞夕刊、羽海野（うみの）チカさんの人気将棋漫画「3月のライオン」の全面広告を使ったバッグ。背景は第１話冒頭に登場した、主人公が将棋会館に向かうためJR千駄ケ谷駅を出て眺めた東京体育館の風景です。
　
　毎週月曜は１週間のニュースのうち、みなさんと共有したい話題をお届けする「ニュース★あらもーど」の日。火曜～金曜日の「今日の朝刊」通常版とともに、ご活用ください。（朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下聡）

ニュースダイジェスト

★【天皇陛下】政府、2018年めど退位想定　有識者会議が初会合 (10/17.Mon)

　生前退位の意向をにじませた天皇陛下のお気持ち表明をめぐり、政府が設けた「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の初会合が、首相官邸で開かれた。会議は年明けにも論点整理を公表し、2017年春にも提言を取りまとめる。政府は2018年をめどとする天皇の退位を想定し、特例法を軸に検討を進め、2017年の通常国会で法制化する道筋を描いている。

★【政治】安倍首相、３選可能に　自民総裁任期、延長決定 (10/19.Wed)

　安倍晋三首相（自民党総裁）が2018年の総裁選に、３選を目指して立候補できることになった。党・政治制度改革実行本部が役員会で、現行の「連続２期６年」からの総裁任期延長を決めたためだ。首相が悲願とする憲法改正のスケジュールや、2020年の東京五輪などを見据えた今後の政権運営にも影響する可能性がある。

★【三菱自】会長にゴーン・日産社長、益子社長は留任 (10/20.Thu)

　三菱自動車は、会長に日産自動車のカルロス・ゴーン社長（62）が就き、三菱自の益子修会長兼社長（67）が社長に留任する人事を発表した。12月14日付。両氏は信頼回復と連携強化を急ぐ考えを強調したが、益子氏には燃費偽装の責任を問う声も根強い。三菱自は日産の傘下に入り、仏ルノーとの連合に組み込まれている。

★【地震】鳥取で震度６弱　20人重軽傷（10/21.Fri）

　鳥取県中部の倉吉市、湯梨浜（ゆりはま）町、北栄町で震度６弱を観測する地震があった。震源の深さは約11キロ、地震の規模を示すマグニチュード（Ｍ）は6.6と推定される。中国地方を中心に関東から九州の広い範囲で揺れが確認された。鳥取県で震度６弱以上を観測したのは、2000年10月の鳥取県西部地震（Ｍ7.3）以来。

★【メディア】米AT&T、タイム・ワーナー買収を発表（10/22.Sat）

　米通信大手のAT&Tが米メディア大手タイム・ワーナーを買収することで合意したと発表した。買収額は854億ドル（約８兆9000億円）。総合的なメディア企業への転換をはかる。タイム・ワーナーは映画会社「ワーナー・ブラザース」やニュース専門テレビ局「CNN」、ケーブルテレビ局「HBO」などを傘下に持つ世界的メディア企業。

※「就活割」で朝日新聞デジタルの会員になれば、すべての記事を読むことができ、過去１年分の記事の検索もできます。大学、短大、専門学校など就職を控えた学生限定の特別コースで、卒業まで月額2000円です（通常月額3800円）。お申し込みはこちらから。

	政府、18年めど退位想定　有識者会議初会合、来春にも提言
	安倍首相、３選可能に　自民総裁任期、延長決定
	益子氏留任「会社の利益」　ゴーン次期会長、強調　三菱自
	鳥取、震度６弱　20人重軽傷
	AT&T、メディア進出急ぐ　タイム・ワーナー買収を発表