人事のホンネ

人事のホンネ

 「人事のホンネ」は今回からしばらく、これまで6年間にお話を聞いた延べ80社のインタビューをテーマ別にまとめる「特別編」をお届けします。企業は自社に合う学生を採用するためにそれぞれ工夫を凝らす一方、各社に共通することもあります。まずは、今がピークの面接に臨む姿勢の話です。企業は「ありのままで」と強調しますが、そこには落とし穴が……。(編集長・木之本敬介)

(写真は、昨年の「面接解禁日」に面接会場で順番を待つ学生たち=2018年6月1日、東京都渋谷区)

面接直前対策などに役立つ、過去の「特別編」はこちら――。
【Part1】「好き」だけじゃダメ!ただの「ファン」を卒業するには?
【Part2】「未来」知るため「過去」を深掘り 面接に向けガクチカ磨け!
【Part3】 GDってどこ見るの?自分の得意な役回りで勝負せよ!
【Part4】企業が最重視する「コミュ力」って? 面接ではここに注意
【Part5】面接で聞かれる!チームへの適性 「周りを巻き込む力」ある?
【Part6】面接ごとにポイントは違う!最終面接前にやるべきこと

自然体で、素のままで…

 面接の大事なポイントを聞くと、多くの採用担当者から出てくるのが、「自然体で」「ありのままで」「素のままで」といった言葉です。

KADOKAWA】(面接で大事なポイントは)「自然体」かどうか。いつもの自分で勝負できるかってことです。「変わったことを考えている人に見せよう」とか「斜めから発言して頭が良さそうに見せよう」とかではなく、自然体でぶつかってこられる人は強い。無理して自分の思いとは違う働き方をしたり、価値観を押しつけられて働いたりするより長続きすると思います。「好き嫌い」や「価値観」に触れる仕事なので、無理をするのは良くありません。ぜひ自然体で面接に臨んでください。

阪急阪神百貨店】自分をよく見せようとか覚えてきたことを正確に言おうとかではなく、自然体で自分らしく選考に臨み、自分らしい結果を出して欲しいと思います。変に武装しようとせず「丸腰」で。皆さんがこれまで20年間積み重ねてきたことは、今更大きく変えられるものでもありませんので、それを素直に、自信を持って、自分らしく出してほしいと思います。