人事のホンネ

人事のホンネ

 採用の面接は1回だけでなく、多くの企業は3~4回行います。面接を担当する社員は、最初の若手・中堅から部長など幹部クラスになり、最終は役員面接という会社が一般的です。それぞれの面接で聞かれること、確認されるポイントはどう違うのでしょうか。「人事のホンネ」から、最終面接前にやるべきことが見えてきました。(編集長・木之本敬介)

(写真は、面接を待つ学生たち=2017年6月1日)

1次面接は「第一印象」で決まる?

大和ハウス】(1次面接のポイントは)第一印象やコミュニケーション能力です。特に営業系は第一印象が大事です。「人は見た目が9割」という本が話題になりましたが、お客様は少し話しただけで「この人は話を聞いてくれそうだな」などと見定めますから、「お客様から見てどうか」を確認します。
 ですから1次のポイントは、基本的な会話ができるか、身だしなみが整い、清潔感があるかどうか。「学生時代に頑張ったことは?」など普通のことを聞きます。大事なのはレスポンスですね。答え方や顔色を見て、「好印象を持たれる人物か」を見ます。1次では志望理由などはあまり聞きません。

野村證券】身だしなみやあいさつができるかなど、第一印象は大切ですね。複数名同時に面接するときは、聞く姿勢も大事です。お客様からの信頼が第一なので、誠実性とコミュニケーション能力が非常に重要で、受け身ではなく自ら考えて行動できる人を私たちは求めています。

 インターンシップなどに参加していれば別ですが、1次面接は企業がみなさんに直接会う初めての場です。第一印象は極めて重要です。明るく元気な表情や声の張りなどを心がけましょう。