人事のホンネ

人事のホンネ

 「人事のホンネ」特別編の第2回は、面接でもっとも多く聞かれる「学生時代に力を入れたこと」、通称「ガクチカ」についてまとめます。すでに本番に突入した企業もあると思いますが、ゴールデンウィーク中は選考もひと休みです。採用担当者の本音を参考にして、連休明けの面接でしっかり語れるように、あなたのガクチカを磨いてください。(編集長・木之本敬介)

(写真は、面接の順番を待つ学生たち=2017年6月1日、東京都墨田区のアサヒビール本社)

「伸びしろ」を知るために…

 エントリーシート(ES)の3大テーマは、①自己PR②ガクチカ③志望動機ですね。面接はESをもとに進められますから、どれも聞かれます。ただ、大きく分けて「過去の経験」と「未来の夢」、企業はどちらをより重視すると思いますか? 採用担当者はこう語りました。

大成建設】面接で重視しているのは「本人の伸びしろ」です。実は、いい大学とか部活で日本一になったとか、現時点での立ち位置はあまり関係なくて、会社に入ってからどれだけ成長できるかの可能性を見るようにしているんです。
 
企業が欲しいのは将来活躍できる人材です。知りたいのは、みなさんの「未来」ですね。でも、将来の可能性をどうやって見極めるのでしょう。

【同社】今までの人生で何を考え、どう行動して困難を乗り越え、どういう結果を得てきたかという「過程」が大切です。そういう過程をちゃんと経験していれば、入社後どんな壁もそれなりに越えて、自分なりに成長していけるだろうと思うんですね。ですから、学生時代をどう過ごしてきたかを聞きます。