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2014年03月28日

セブン―イレブン、JR西日本の駅構内に500店

流通

セブン―イレブン、駅構内に500店 JR西、5年以内 (3月27日朝日新聞夕刊)

 セブン―イレブン・ジャパンは、JR西日本の駅構内にコンビニエンスストアの出店を始める。JR西と提携し、約500ある売店を5年以内に「セブン―イレブン」に順次切り替える。乗降客が多い駅への出店で、売り上げを伸ばしたい考えだ。

【目のつけどころ】 コンビニ業界の成長余地「駅ナカ」

 大きなニュースです。日経新聞が27日朝刊で、ほかのメディアに先駆けて報じ、業界ではいわゆる「特ダネ」と呼ばれる記事です。
 朝日新聞や読売新聞はすぐに、その日の夕刊で記事にしました。「追いかける」などと言います。テレビのニュースでもこの日、局によってはトップニュースで伝えていました。毎日新聞は翌日の朝刊で、経済面で一番大きな記事にしています。
 つまり、これはそれだけ衝撃の大きな話題。コンビニの勢力図まで塗り替えるきっかけになるかも、などと言われています。どういうことでしょうか。

 コンビニはいま、全国で5万店を超えています。都会ではあらゆる街角にその姿があり、「飽和状態」とも呼ばれています。
 そんなコンビニ業界にとって、さらなる成長余地として残された重要な市場が、ここです。そう、「駅ナカ」。
 流通業にとって、駅ナカは極めて重要です。なにしろ通勤や通学をしている人にとって、そこは「毎日、必ず通る場所」。そんな重要ポイントに店舗を構えられれば、かなり確実な集客と売り上げが見込めます。

 さらに今回の提携で、セブン―イレブンは一気に西日本の店舗網を拡大できる、という強みがあります。現在の関西地方の店舗数は、セブン―イレブンよりもローソンのほうが多いのですが、今回の提携によってこの関係が逆転すると見られます。まさに勢力図が大きく塗り変わるわけです。
 朝日新聞は翌日の朝刊で、セブンイレブンの1店舗当たりの売り上げが関東よりも関西で高いことなども指摘をしています。まざまなデータが、ニュースの重要性を示していますね。

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