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2014年03月13日

三菱電機の成長のカギ「パワー半導体」

家電・総合電機

「パワー半導体」成長のカギ (3月7日朝日新聞朝刊)

 家電や電気自動車の消費電力を減らせる「パワー半導体」をつくる三菱電機。4月に社長に昇格する柵山正樹(さくやま・まさき)副社長(61)は「今後の成長を支えるキーパーツ」と期待を寄せる。

【目のつけどころ】 省エネの切り札 半導体の分野

 この記事で取り上げられている「パワー半導体」。見出しにも登場する言葉で、電気関係の分野では基本用語といえますが、一般にはそれほどのなじみはないかもしれません。
 しかしこの半導体、昨今の地球温暖化をはじめとする環境問題とも密接に絡み、メーカー各社が力を入れている重要な分野です。この機会にしっかり理解しておきましょう。

 パワー半導体とは、電力の制御や供給に用いられる半導体です。コンピューターの記憶装置やLSIなどに使われる半導体は、低い電圧や電流でも作用しますが、大きな電力は苦手です。一方で、パワー半導体は高い電圧や電流を扱うことができます。この特徴を生かして、モーターの駆動や照明の制御などの分野に使われるのがパワー半導体です。
「人間に例えると、メモリーやLSIが『頭脳』にあたり、パワー半導体は『筋肉』にあたる」
 そんな比喩もよく用いられます。メモリーやLSIに使用される半導体が、ヒトでいえば記憶や思考などを担うのに対して、パワー半導体は「直流を交流に変換する」「周波数を上げ下げする」「電圧を調整する」といった役目を果たします。
 半導体の分野では、どちらかというと地味な存在でしょう。しかし、省エネの「切り札」ともなる重要な製品です。

 今回の記事では、三菱電機の動きが報じられています。ほかのメーカーの方針はどうなっているのでしょうか。また、日本企業がこの分野で世界と競争していくには、どのような課題があるのでしょうか。
 こうした疑問点を自分で調べれば、半導体分野についての全般的な知識にもつながります。

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