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2013年12月11日

ユニクロや百貨店、カシミヤを積極投入

アパレル・ファッション

もてるカシミヤ コスト削減、手頃に (12月3日朝日新聞夕刊)

 「繊維の宝石」と呼ばれるカシミヤの人気に、この冬、拍車がかかっている。百貨店やユニクロなどがコスト削減に力を入れた手頃な価格の商品を相次いで投入しているためだ。ただ、世界的にもカシミヤの人気は高い。限られた原毛をめぐって争奪戦となれば、来年は「高嶺の花」に逆戻りしかねない状況だ。

【目のつけどころ】 カシミヤの争奪戦どうなる!?

 
 記事の中にあるカシミア紡績の大手メーカーが大阪府内にあることなどから、大阪経済部の記者が取材をしたようですが、話題は全国区です。ファッション業界などに関心があるならば是非とも押さえておきたいニュースです。

 カシミヤが暖かくて軽いのは、繊維が非常に細くて、かつ複雑に絡み合うので、空気をたくさんため込むことができて、外気を遮断できるからだそうです。
 しかしカシミヤは非常に貴重です。1頭あたりの産毛量が少なく、100グラム程度しか取れないそうです。1着の男性用オーバーコートを作るには、24頭のカシミヤ山羊が必要になるといいます。

 今回の記事は、このカシミヤ人気の世界的な高まりから、争奪戦となって価格が高騰する可能性があることを報じています。大手デパートの高島屋やそごう・西部などが価格を抑えたプライベートブランドを展開したり、ユニクロが委託先工場との長期契約によって大量仕入れと低価格を実現したりしているそうですが、こうした動きも人気の背景にあるのでしょう。
 ちなみにユニクロを展開するファーストリテイリングでは、最新決算で純利益が過去最高を更新したものの、稼ぎの主力が海外市場に移っており、国内では値下げ販売が増えたために減益でした。この国内事業の立て直しのために、同社では値下げ販売を抑制してカシミヤなどの高価格品を積極投入するとしています。

【整理しよう!】 衣類に用いられる獣毛素材

 今回はこのカシミヤを入口に、衣類に用いられる獣毛素材について整理してみましょう。セーターやカーディガンなどの素材に用いられる「カシミヤ」「モヘア」「アルパカ」などの違いをまとめてみます。

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