スーパー、PB続々 (9月3日朝日新聞朝刊)
大手スーパーが、自ら企画して売り出す「プライベートブランド(PB)」の開発を加速させている。安さを求める消費者が多いため、原料高で値上げが相次ぐメーカー品「ナショナルブランド(NB)」を尻目に、割安なPBをアピールしている。
大手スーパーが、自ら企画して売り出す「プライベートブランド(PB)」の開発を加速させている。安さを求める消費者が多いため、原料高で値上げが相次ぐメーカー品「ナショナルブランド(NB)」を尻目に、割安なPBをアピールしている。
スーパーやコンビニの店頭に並ぶ「プライベートブランド(PB)」については
「スーパーやコンビニがPBを作るから、メーカーが困っている」
という見方があるかもしれません。
たしかにPBは安価ですし、店頭の商品棚をずらりと占領しているケースもあります。一見すると、
「各メーカーが出しているナショナル・ブランドが、PBに圧迫されている」
と感じるかも知れません。しかし実態はそうではないのです。
まず第一に、そもそもそのPBも、製造しているのは各メーカーだ、という点に注目しましょう。つまり、衣料品や食料品などでPBは大流行していますが、そのPBを製造しているのは、それぞれのNBを持っている衣料品メーカーや食品メーカーなのです。
ではなぜ、各メーカーはPB製造をするのでしょうか。もちろん「もうかるから」です。
「PBは、コンビニやスーパーが大量に仕入れをしてくれるから生産計画が立てやすい。『PBで商品の良さを知った』といって、NBを探してくれる効果もある」
これは、以前にある記事に登場した菓子メーカーの担当者の声です。メーカーもまた、PBを頼りにしている。そこに、消費者サイドの立場とは違った、企業サイドによるPB流行の理由があるのです。
2024/11/23 更新
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