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2017年01月06日

酉年、世界最大級の家電市CESにパナソニックがタマゴ型ロボ

家電・総合電機

展示で日本企業の栄枯盛衰がわかる

 米国ラスベガスで、日本時間6日未明から開幕の世界最大級の家電・技術見本市CES(セス:Consumer Electronics Show)に、パナソニックはタマゴ型をしたコミュニケーションロボットの試作品=写真=を出展しました。CESは今年50周年。出展企業や展示内容の移り変わりは、日本の企業の栄枯盛衰(えいこせいすい)を物語っています。
(2017年1月5日朝日新聞デジタル)

家電ベンチャーもロボットデスクライト出展

 タマゴ型ロボは直径29センチ、高さ35~48.5センチ。AI(人工知能)が人間の話の文脈を理解し、対話を楽しめます。話しかけたり身振り手振りで指示したりすると、殻が上下や前後に動いて返事もし、スマホの専用アプリでもコントロールできるのだとか。パナソニックがコミュニケーションロボットを発表するのは初めてです。
 ロボットでは、ほかにも東京の家電ベンチャー「セレボ」が、ロボットデスクライト「ルミジェント」を出展しています。「Hi Lumi,turn on」と話しかけると、本体やアプリを操作することなく勝手に指定の位置に移動して点灯。カメラ機能もついているすぐれもので、こちらは今秋の発売(4万~7万円)を予定しています。

家電製品に自動運転やAIなどが取って替わる

 CESについては、「家電市、車・AIが存在感 米CES、5日開幕」(朝日新聞デジタル1月5日)でも解説しています。記事によると、CESは1967年にニューヨークで始まりましたが、その時は会場配布資料に、いまの東芝とパナソニックがカラーテレビの広告を載せるなど、日本勢は初期から積極的に参加し、ビデオやCD、ハイビジョンテレビといった新技術も公開され、世界に普及していったといいます。その後、海外勢との競争が激しくなり、2008年のリーマンショック以降は業績悪化にあえいできました。CESの展示内容も、家電から、自動運転をはじめとする自動車関連製品や、パナソニックやセレボのようなAI技術製品に移ってきました。
(写真は、CES2017開幕前のイベントの様子です)

最初から出展している日本勢はパナソニックぐらい?

 2017年のCESでは、日本勢でかつて常連だった日立製作所や東芝、シャープが出展を見合わせ、最初から参加し続けているのは、パナソニックぐらいだといいます。高い技術と高品質を誇った日本の家電メーカーがなぜ後退したのか、そして、どう再生しようとしているのか、CESの展示内容からも考えてみましょう。

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