パナソニック、AI開発の技術者増員へ(2016年5月16日朝日新聞デジタル)
パナソニックは人工知能(AI)の研究や開発にかかわる技術者を今の100人超から、2018年には2~3倍に増やす方針。今年度から、AIを研究する優秀な学生のスカウトを始めた。社内の技術者がAIの専門家に転身できるように技術を身につけられるプログラムも関西の大学と共同で作った。研究開発を担当する宮部義幸専務は「AIの技術者はさまざまな分野で必要となってきている。技術者の数を充実させたい」と話した。
パナソニックは人工知能(AI)の研究や開発にかかわる技術者を今の100人超から、2018年には2~3倍に増やす方針。今年度から、AIを研究する優秀な学生のスカウトを始めた。社内の技術者がAIの専門家に転身できるように技術を身につけられるプログラムも関西の大学と共同で作った。研究開発を担当する宮部義幸専務は「AIの技術者はさまざまな分野で必要となってきている。技術者の数を充実させたい」と話した。
将棋につづいて囲碁の棋士までがAIに敗れるなど、AIがニュースを賑わす機会が増えてきました。次世代の技術開発の目玉としてAIが注目されています。家電メーカーの雄、パナソニックもAI開発に本腰を入れてきたようです。ネット検索すると、パナソニックはAI開発を広報する専用サイトも立ち上げているではありませんか。トップページでは、<ヒトに優しく寄り添うAI技術で、くらしやビジネスを革新するシステム・ロボットを生み出す>とうたっています。「研究・開発活動」のアイコンをクリックすると、「高精度リアルタイム人物検出技術」が紹介されていました。AIのディープラーニング(深層学習)機能と統計的な推論法を組み合わせて、様々な姿勢のヒトを迅速に見つけることができるシステムです。将来の自動車の自動運転に向け車載できるほどの小型化も追求しています。
「AIやロボで雇用735万人減 経産省試算 2030年度まで『現状』なら」(4月28日朝日新聞朝刊)という記事がありました。この記事によれば、経済産業省の試算で「AIやロボットによる自動化などで、2030年度の雇用は今より735万人減る」というのです。その一方で、「構造改革で新たな雇用が生まれれば、雇用減は161万人減にとどまる」とも予測。後者のシナリオでいけば、人材育成に力を入れたり成長分野に労働力を移動させたりすることで、「付加価値の高いサービス業などが成長し、雇用減を補う高所得の仕事が増える」と分析しています。
2030年といえば、就活生のみなさんが企業の中堅になっているころです。いまはまさに労働者の働き方ががらっと変わる「AI革命」の前夜なのです。パナソニックはじめ多くの企業が来たるべき「AI時代」を見越して動き出しています。みなさんは、そんな波の先端に立っているともいえます。
なお冒頭に紹介した記事は、新聞紙面では大阪本社版にのみ掲載されていますが、朝日新聞デジタルでは紙面に紹介されていない専務のコメントも含めて読むことができます。就活生対象に朝日新聞デジタルを割引きするサービスもありますので、これを機会にぜひ検討してみてください。
2024/12/04 更新
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