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2015年03月30日

100円ショップが「脱100円」の流れ

流通

キャンドゥ、脱「100円均一」 (3月27日朝日新聞朝刊)

 100円ショップ大手のキャンドゥ(東京)は、千円を超える生活雑貨も扱う新型店「OHO!HO!(オホホ)」の1号店を3月27日、東京・渋谷のファッションビル「パルコ」内に開いた。

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 100円ショップはこれまで、デフレ不況下の代表的な成長業界でした。消費が低迷し、とりわけ苦境が続いていた流通業界のなかで、低価格志向が消費者の心をつかんでいました。
 しかし近年は、安価な商品の製造拠点となっていた東アジア地域などで人件費が上昇し、仕入れコストが高まっていました。脱100円均一に踏み出すキャンドゥでは、新しい店舗ブランド「OHO!HO!(オホホ)」に乗り出します。
 1号店の出店場所は、都内でも指折りのおしゃれな街。力が入っていますね。品質とデザインを重視した商品群で新たな客層をつかみ、全国展開を狙います。店舗面積をいまの100円均一ショップより小規模に抑えて、取り扱う商品数も大幅に少なくするなど、「狭く深く」と絞り込んだ戦略をとります。
 さて、こうした動きはどれだけ新しいものでしょうか。実は、100円ショップ業界で圧倒的なシェアを誇るトップ企業で「DAISO」を運営する大創産業は、絶好調だった2000年代にすでに「脱100円均一」を進めていました。500円や1000円、5000円といった商品を並べ、幅広いバリエーションでの展開をするようになったのです。
 海外に積極的に進出しているのも、100円ショップ業界の特徴です。ダイソーは800店以上の海外店舗があり、とくに米国市場などを重要視しています。業界2位のセリアや、キャンドゥを追う4位のワッツも、海外進出を進めています。長く続いた円高から円安への転換など、市場の環境が大きく変化する中、各社が「次の一手」を懸命にさぐっているのです。

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