住宅エコポイント 三たび開始 (3月11日朝日新聞朝刊)
「住宅エコポイント制度」が3月10日、はじまった。省エネ性能が高い住宅を新築したり、窓や壁を断熱化するリフォームをしたりすると、最大で45万ポイント(1ポイントは1円相当)がもらえ、様々な商品に交換できる。
「住宅エコポイント制度」が3月10日、はじまった。省エネ性能が高い住宅を新築したり、窓や壁を断熱化するリフォームをしたりすると、最大で45万ポイント(1ポイントは1円相当)がもらえ、様々な商品に交換できる。
住宅エコポイントとは、国の「省エネ住宅に関するポイント制度(省エネ住宅ポイント制度)」の通称です。
「一定の省エネ性能を有する住宅の新築やエコリフォームに対して、様々な商品等と交換できるポイントを発行する制度」
というのが、国土交通省による説明。記事に「三たび開始」とあるように、この制度を導入するのは3回目です。2009年と2011年にも利用されました。
ねらいは、要するに景気対策。昨年の消費増税で、住宅業界の売上げは大きく低迷しています。そこでポイント制度を活用して、市場を元気づけようというわけです。
では過去2回と比べて、業界にはどんな進歩があるでしょうか。大きなものは、「スマートハウス」でしょう。
いま住宅業界はこぞって、スマートハウスの開発と販売に力を入れています。エアコンなどの家電や屋上の太陽光パネルなどの設備、台所や風呂などのさまざまな機器を情報装置でつなぎ、パソコンやタブレットなどで監視や制御します。それによって暮らしを便利にしたり消費エネルギーを最適化したりしようというのが、スマートハウスです。
たとえば積水ハウスは「グリーンファースト」というブランドを展開中。省エネに独自に電気をつくる「創エネ」を加えたという「グリーンファーストゼロ」や、大容量の蓄電装置も備えた「グリーンファーストハイブリッド」など各種があります。パナホームは、家電最大手のパナソニックが得意とする「スマート家電」と連携し、販売も好調です。トヨタホームでは、トヨタグループをあげたスマートハウス開発で勢いが見えます。
大和ハウス工業やミサワホームも、スマートハウスに積極的。各社が注力をする「次世代型環境配慮住宅」に注目していきましょう。
2024/10/11 更新
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