(写真はiStock)夏を越え、さらに加速している2027年卒(大学3年、修士1年)の就活をルポする連載。今回は、私立女子大文系のカレーさんが4回目の登場です。就活を通してやりたいことが見えなくなってきていたカレーさんですが、大手メーカーのインターンシップに参加したことが契機になり、自分のやりたいことがクリアになってきたといいます。企業の研究を深めるために、ニュース検索も積極的に活用していこうとしています。(編集部・福井洋平)
(写真はiStock)
■<就活の軸>営業職へのあこがれ、明確に
心配性なこともあり、8月は自分が本当に何をしたいのかが見えなくなって、深い迷いに入っていました。でも、8月下旬に参加した大手メーカーの5dayのインターンシップで自分のやりたいことがすごくクリアになり、迷いが晴れた気がします。
よく知らないメーカーでなんとなくエントリーし、職種も2択だったので消去法で営業職体験を選択しました。5日間で職場見学のほかチームにわかれてクライアント企業への営業提案を考えていくというプログラムだったのですが、実際にクライアント役社員さんへのヒアリングをしたり、提案をパワーポイントにまとめていったりするなかで、営業という仕事がただ「物を売る」のではなく「メリットを提案する」仕事だということに気づいたのです。人とコミュニケーションを取ることが好きな自分にあっている、すごくやりがいの持てる仕事と感じるようになりました。
■<インターンシップ>パワーポイントのデザインにこだわる
インターン中はチーム内で行き詰まることもありましたが、なるべく雰囲気が明るくなるように話しかけたり、違う視点を提案してみたりといったことを心がけました。また、提案内容を絞り込んだり、資料のパワーポイントも読みやすくなるよう細部までデザインを調整したりといった工夫をこらしました。それがよかったのか、インターン最後のフィードバックでけっこう高い評価をいただき、ある社員の方からは「心動かされるプレゼンでした」という言葉もいただいて、自分の適性を確信できました。営業は一生使えるスキルでもあり、様々な業界で活かせると考えて、就活では営業職に絞りたいと思っています。
■<今後の就活>「他社との比較」はニュース検索も活用して対策
9月に入って、大手IT系企業の本選考一次面接を受けました。面接では海外在住の経験について深掘りされ、「ポジティブすぎて失敗したことはありますか?」という質問も受けて、中学時代の部活のエピソードを話しました。正直まだそこまで面接の対策はしておらず、会社のことはしっかり調べていったのですがそこはあまり聞かれず自分の話をたくさん聞かれたので、これからは自己分析も重ねて面接で話せるエピソードを整理しておこうと思いました。
企業選びの軸は「人柄」だと思います。人間関係がギスギスしているような環境ではなく、人との接し方がしっかりしている会社で働きたいと思いました。「営業職」という軸もはっきりしてきたので、これからはエントリーする会社も絞り、ウェブテストや面接の対策をしていきたいと思っています。
志望企業の過去の選考状況をネットで検索すると、最終面接では「なぜ当社なのか」「他社と比べてどこが良いのか」といった質問が必ず出るようです。志望動機の深さが問われるため、企業の強みや最新の取り組みについて、ニュース検索なども活用しながら情報収集を進めようと思います。
◆朝日新聞デジタルのベーシック会員(月額980円)になれば毎月50本の記事を読むことができ、スマホでも検索できます。スタンダード会員(月1980円)なら記事数無制限、「MYキーワード」登録で関連記事を見逃しません。大事な記事をとっておくスクラップ機能もあります。お申し込みはこちらから。
2025/09/29 更新
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10