自分に引きつけて語れるニュースを探そう（ニュース★あらもーど １月４日~１月８日）

　人に説得力をもって語るのはとても難しいことです。みなさんも就活の面接で「気になるニュース」を話さなければならない場面があると思いますが、そこで自分の興味・関心や、とりわけ生活や体験と全く関係のないことを話すのは、相当に勇気が要りますし、危険ですらあります。ニュースキャスターはジャーナリストとしての長い経験・知見と、その時の取材や勉強をもとに、多様なテーマについて私たちに語りかけますが、それでも説得力のある語りができる人はそれほど多くありません。３月で降板するNHK「クローズアップ現代」の国谷裕子（くにや・ひろこ）キャスターはそれができる数少ないキャスターです。番組を見る際には内容だけでなく、その語りにも注目したいところです。ただし、真似できるものではありませんので、就活では自分に引きつけて語ることのできるニュースを選ぶのが大原則です。

　写真は１月１日付朝日新聞朝刊、北海道エリアだけに発行された新年別刷り第６部「北海道新幹線」の特集記事を使ったバッグです。表は「春がくる」で裏が「福袋」。縁起がよさそうなバッグです。
　今日から３連休、月曜は「成人の日」で祝日ですので、今回は土曜に「ニュース★あらもーど」をお届けします。火曜～金曜日の「今日の朝刊」通常版とともにご活用ください。（朝日新聞教育総合本部ディレクター・真下　聡）

ニュースダイジェスト

★【大発会】世界株安、東証582円安　中国減速や中東情勢懸念（1/4.Mon）

　年明け最初の取引日となった東京株式市場は、中国経済の減速や中東情勢の懸念が広がり、全面安になった。日経平均株価は一時、前年末より639円下落。終値は582円73銭（3.06％）安い１万8450円98銭となり、約２カ月半ぶりに１万8500円を割り込んだ。世界でも、中国の上海総合株価指数が一時約７％、米国のダウ工業株平均が一時２％超も下がるなど、アジアや欧米市場でも急落している。世界に株安が連鎖する引き金となったのは、日本時間４日に発表された12月の中国の製造業の景況感。11月を下回り先行き懸念が広まった。産油国のサウジアラビアとイランの対立が深まったことも売り注文につながった。
　日経平均株価はその後、８日まで５日連続での値下がりとなった。年明け最初の取引日から５日続けて平均株価が値下がりしたのは戦後始めて。８日の終値は７日より69円38銭安い１万7697円96銭となった。

★【自動車販売】国内新車、前年比9.3％減　増税で軽が不振 (1/5.Tue)

　2015年に国内で売れた新車は、前年より9.3％少ない504万6511台だった。前年割れは東日本大震災があった2011年以来、４年ぶり。500万台の大台は守ったが、リーマン・ショックがあった2008年とほぼ同じ水準で、低調だった。税金が高くなった軽自動車の不振が響いた。
軽は前年より16.6％減の189万6201台だった。2015年４月の軽自動車税増税の影響が大きい。軽以外の車も、前年比4.2％減の315万310台と伸び悩んだ。マツダ「ロードスター」やホンダ「S660」などのスポーツカーが話題になった一方で、台数を稼げる量産車のヒットが乏しかった。

★【先物市場】原油、11年半ぶり安値　北海ブレント、一時34ドル台（1/6.Wed）

　原油の国際指標のひとつ、北海ブレント原油の先物価格が一時１バレル＝34ドル台半ばをつけた。前日から５％近い下落で、2004年７月以来、11年半ぶりの安値水準になった。石油輸出国機構（OPEC）の主要国であるサウジアラビアとイランの断交で、原油の協調減産がより難しくなったとの見方が出ているためだ。OPEC内の調整に加えて、米国が原油輸出を40年ぶりに解禁したことも、北海ブレント価格を押し下げる要因になっている。北海ブレント原油の価格は2014年６月には１バレル＝115ドルをつけており、2015年１年でみても約35％下落した。

★【国際】北朝鮮が核実験　「初の水爆」発表には韓国懐疑的 (1/6.Wed)

　北朝鮮が核実験を実施した。2013年２月以来、４度目。５月に予定する朝鮮労働党の党大会に向け、金正恩（キム・ジョンウン）体制への結束を高める狙いがあるとみられる。これに対し、日米韓に加え、中国も北朝鮮の核実験を禁じた国連安全保障理事会決議に違反するなどと厳しく非難。安保理で制裁強化を検討する。中国外務省は北朝鮮から事前通報はなかったことを明かした。中国政府は正恩政権に不満を抱えており、今後、日米韓などとともに厳しい対応に乗り出せば、北朝鮮がいっそう国際社会から孤立する可能性がある。北朝鮮の朝鮮中央テレビは初めての水素爆弾実験に成功したとする政府声明を伝えたが、爆発の規模などから否定的な見方が出ている。

★【メディア】NHK「クロ現」国谷さん降板へ　出演は３月まで（1/7.Thu）

　NHKの報道番組「クローズアップ現代」の国谷裕子キャスター（58）が降板することがわかった。出演は３月までで、４月以降は、現在月～木曜の午後7時30分からの放送時間を午後10時に移し、番組名も「クローズアップ現代＋（プラス）」にするという。国谷さんは1993年からキャスター。現在は１年契約で出演している。ＮＨＫ関係者によると、クロ現を担当する大型企画開発センターは続投を強く求めたが、上層部は「内容を一新する」という方針を昨年末に決定。同センターを通じ、国谷さんにも契約を更新しない方針を伝えた。後任は同局アナウンサーを軸に検討しているという。

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	世界株安、東証大発会582円安　中国減速や中東情勢懸念
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