横浜銀・東日本銀、統合へ (11月4日朝日新聞夕刊)
地方銀行の横浜銀行(横浜市)と第二地方銀行の東日本銀行(東京都中央区)が経営統合する方針が4日、明らかになった。2016年春に共通の持ち株会社をつくる見通し。地域金融機関では、人口減少を見すえて生き残りに向けて危機感が高まっている。
地方銀行の横浜銀行(横浜市)と第二地方銀行の東日本銀行(東京都中央区)が経営統合する方針が4日、明らかになった。2016年春に共通の持ち株会社をつくる見通し。地域金融機関では、人口減少を見すえて生き残りに向けて危機感が高まっている。
11月10日の「ニュース☆あらもーど」、13日の今日の朝刊「続く地銀再編 志望業界の厳しい面も知ろう」にも載りましたが、この週は銀行の業界再編をめぐるニュースが相次ぎました。主体となったのは地方銀行です。この機会に、近年の地方銀行の動きを整理してみましょう。
横浜銀行は総預金額が11兆8683億円もあり、地方銀行としては国内2位の規模です。総預金額1兆8249億円の東日本銀行と経営統合することで、地銀トップに躍り出ます。
現在の地銀で首座にいるのは、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)。ここも最近の経営統合で誕生しました。では、ここ数年の主な経営統合の動きを見てみましょう。
・東京TYFG=東京都民銀行と八千代銀行が統合(2014年)
・じもとHD=きらやか銀行(山形県)と仙台銀行が統合(12年)
・トモニHD=香川銀行と徳島銀行が統合(10年)
・ふくおかFG=福岡銀行が熊本ファミリー銀行、親和銀行を統合(07年)
・ほくほくFG=北陸銀行と北海道銀行が統合(04年)
そして、このニュースの3日後に飛び込んできたのが、肥後銀行と鹿児島銀行の統合方針でした。両銀行は、それぞれ熊本県と鹿児島県のトップ銀行。これまでの経営統合といえば、安定した大きな銀行が経営の苦しい小さな銀行を「救済」するようなタイプが主流でした。この肥後銀行と鹿児島銀行のケースは、県トップの地方銀行同士による初めての統合です。
ほかにも、世界11カ国で個人向け事業から撤退する方針のシティバンクが、日本での業務を三井住友銀行か三井住友信託銀行に売却する見通しが報じられました。預金などは住友銀行が、カード事業は三井住友信託銀が、それぞれ引きつぐ方向です。
人口減少などを背景に、こうした動きは今後さらに広がるかも知れませんね。
2024/11/21 更新
※就活割に申し込むと、月額2000円(通常3800円)で朝日新聞デジタルが読めます。
1
2