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2014年11月07日

雪印メグミルク、シリアル入りヨーグルト発売

食品・飲料

果肉・シリアルで食べ応え (10月29日朝日新聞朝刊)

 雪印メグミルクは11月11日、カップ入りヨーグルト「ヨーグルトデリ アップルミックスボウル」を売り出す。リンゴ果肉やレーズン、シリアルをヨーグルトに加えた。食べ応えがあり、フルーツの甘みとシリアルの香ばしさが楽しめるのが特徴という。

新製品登場のウラに社会情勢の変化読み取ろう

 日本の食卓に、変化が起きています。朝日新聞ではこの変化を何度か取り上げています。たとえば6月7日の朝刊。

「グラノーラ、グ~ンと人気」

 この記事では、シリアル(穀物の加工品)の一種であるグラノーラの出荷額が急増していることを伝えています。以前はシリアルと言えば代表格はコーンフレークでしたが、2013年にはコーンフレークの出荷額をグラノーラが抜き、1位になったというのです。また、

「朝食はグラノーラ派」

 と題した記事は、7月26日の大阪本社版。各地に専門店が次々とオープンして、週末には行列ができるほどの人気になっているそうです。

 こうした世の中の変化が、企業のさまざまな商品開発にも反映されています。今回の雪印メグミルクの新製品も、その一つでしょう。同社のプレスリリースには、こうあります。

「グラノーラ専門店でも人気の組み合わせであるアップルやレーズンを中心としたフルーツと、シリアル(もち麦、オーツ麦)、アーモンドをミックス」

「ヘルシーな食事代わりとして手軽においしくお召し上がりいただけます」

 グラノーラ人気の背景にあるのは、このリリースにもあるように、何といっても「健康志向」でしょう。原料として使われるオーツ麦は、白米と比べて、食物繊維が19倍、カルシウムは9倍、鉄分も5倍あるそうです。また、東日本大震災をきっかけに保存食として注目されたことも、人気の追い風になったようです。

 ちなみに、この商品名にある「ボウル」とはサラダボウルのことだとか。容器も木目調をほどこしたボウル型です。こんなところにも、消費者のヘルシー志向に訴える細かな工夫が表れているでしょう。企業の新製品登場の背景に、どんな社会情勢の変化があるのか考える視点を持つと、ニュースをより深くとらえられるようになりますよ。

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