果肉・シリアルで食べ応え (10月29日朝日新聞朝刊)
雪印メグミルクは11月11日、カップ入りヨーグルト「ヨーグルトデリ アップルミックスボウル」を売り出す。リンゴ果肉やレーズン、シリアルをヨーグルトに加えた。食べ応えがあり、フルーツの甘みとシリアルの香ばしさが楽しめるのが特徴という。
雪印メグミルクは11月11日、カップ入りヨーグルト「ヨーグルトデリ アップルミックスボウル」を売り出す。リンゴ果肉やレーズン、シリアルをヨーグルトに加えた。食べ応えがあり、フルーツの甘みとシリアルの香ばしさが楽しめるのが特徴という。
日本の食卓に、変化が起きています。朝日新聞ではこの変化を何度か取り上げています。たとえば6月7日の朝刊。
「グラノーラ、グ~ンと人気」
この記事では、シリアル(穀物の加工品)の一種であるグラノーラの出荷額が急増していることを伝えています。以前はシリアルと言えば代表格はコーンフレークでしたが、2013年にはコーンフレークの出荷額をグラノーラが抜き、1位になったというのです。また、
「朝食はグラノーラ派」
と題した記事は、7月26日の大阪本社版。各地に専門店が次々とオープンして、週末には行列ができるほどの人気になっているそうです。
こうした世の中の変化が、企業のさまざまな商品開発にも反映されています。今回の雪印メグミルクの新製品も、その一つでしょう。同社のプレスリリースには、こうあります。
「グラノーラ専門店でも人気の組み合わせであるアップルやレーズンを中心としたフルーツと、シリアル(もち麦、オーツ麦)、アーモンドをミックス」
「ヘルシーな食事代わりとして手軽においしくお召し上がりいただけます」
グラノーラ人気の背景にあるのは、このリリースにもあるように、何といっても「健康志向」でしょう。原料として使われるオーツ麦は、白米と比べて、食物繊維が19倍、カルシウムは9倍、鉄分も5倍あるそうです。また、東日本大震災をきっかけに保存食として注目されたことも、人気の追い風になったようです。
ちなみに、この商品名にある「ボウル」とはサラダボウルのことだとか。容器も木目調をほどこしたボウル型です。こんなところにも、消費者のヘルシー志向に訴える細かな工夫が表れているでしょう。企業の新製品登場の背景に、どんな社会情勢の変化があるのか考える視点を持つと、ニュースをより深くとらえられるようになりますよ。
2024/11/23 更新
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