ダイソン、新掃除機発売へ (9月5日朝日新聞朝刊)
高いデザイン性で人気の英国の家電メーカー、ダイソンが4日、ロボット掃除機を開発したと発表した。来年春、世界に先駆けて日本で売り出す。
高いデザイン性で人気の英国の家電メーカー、ダイソンが4日、ロボット掃除機を開発したと発表した。来年春、世界に先駆けて日本で売り出す。
電気掃除機という製品がこの世に登場してから、すでに100年以上がたっています。日本で戦後、一般家庭に普及しはじめてからも、すでに半世紀。長い歴史があります。
しかし、今でもさまざまな進化を続け、次々と新製品が登場するのが興味深いところ。実は掃除機の市場規模はいまも拡大を続けていて、調査会社の最新の統計によると2012年の国内販売台数もプラス成長でした。
その背景の一つが、たゆまぬ技術革新。ここ数年の変化を見ても、
・電源コードのない「充電タイプ」
・紙パックが不要な「サイクロン式」
・片手で持って使える「スティック型」
などなど、さまざまな新技術が登場し、普及しています。これらの技術は複数が組み合わさり、さらに製品の魅力を高めています。
そこで、今回の記事です。あまたある掃除機の新しい技術のなかでも、もっとも注目度が高いといえる「ロボット」。
ダイソンは英国のメーカー。記事ではさらりと「世界に先駆けて日本で売り出す」とあります。でも、その理由までは触れられていません。この機会に、考えてみませんか?
理由の一つは上記のとおり、日本市場がいまも拡大しているためでしょう。そして、そもそも市場自体が大きい。いくら中国やインドなどが膨大な人口を抱えているといっても、消費地としての日本は、いまでも米国に次ぐ世界2位です。
しかし、それだけでしょうか。もっと「日本ならでは」という特徴があるのでは? つまり、
「日本はほかの国よりも、ロボット掃除機が普及しやすい」
と、メーカーは見ている。そして、その理由は必ずしもハッピーとは言えないものかもしれないのです。
たとえば、こうです。
「日本の共働き世帯は忙しく、とりわけ女性に家事の負担がかかっている」
……だからロボット掃除機が売れる、と。
さあ、どう思います? 掃除機から、日本の「ワークライフバランス」を考えることもできそうです。
2024/11/23 更新
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