外国人向けWiFiサービス (8月21日朝日新聞朝刊)
NTTドコモは20日、日本を訪れた外国人向けに、同社の公衆無線LAN(WiFi)が使えるサービスを試験的に始めた。申し込みは日本に来る前に専用サイト(http://visitor.docomowifi.com/)ででき、入国後は駅や空港など国内約15万カ所のアクセスポイントで使うことができる。
NTTドコモは20日、日本を訪れた外国人向けに、同社の公衆無線LAN(WiFi)が使えるサービスを試験的に始めた。申し込みは日本に来る前に専用サイト(http://visitor.docomowifi.com/)ででき、入国後は駅や空港など国内約15万カ所のアクセスポイントで使うことができる。
外国人向けのWiFi環境の整備がしばしばニュースになっています。関心が寄せられる理由は、どこにあるのでしょうか。
朝日新聞では2カ月前、背景を取り上げています。振り返ってみましょう。
「日本観光『ネット不便』 WiFi整備 海外に比べ遅れ」
こう題した記事が1面に大きく載ったのは、6月23日夕刊です。観光で日本を訪れた外国人がネットで観光案内を見ようとしても使いにくく、不満が募っているようです。
記事によれば、海外では日本よりもずっと便利な都市が多いようで、「ニューヨークでは観光名所や公園を無料WiFiがカバーしている」とも報告されています。
実際、最近の観光庁のアンケートでも、外国人が困ったことのトップがこの「公衆無線LAN環境」でした。記事では、不満の理由としては、
・街中でWiFiを利用できるエリアが限られている
・利用開始までのユーザー登録などの手続きが煩雑。
などが挙げられていました。「先進国でWiFiで苦労するとは思わなかった」という旅行者の嘆きも紹介されています。
それにしても日本は、わずか6年後には東京五輪を控えています。ますます外国人旅行者が増えると予想されるのに、このままでいいのでしょうか。対策を求める動きも出てきました。
東京都はこのほど、携帯電話3社の経営者らを対象にヒアリングを開きました。会社側も整備に向けて積極的な姿勢を示したようです。
そういえば、米国の旅行雑誌で最近、京都が人気都市ランキングの世界一になりましたよね。京都が順位を上げた理由のひとつに、「Wifiの整備が整ってきたこと」があげられていました。
WiFi整備の怠りは、日本の魅力を大きく削ぐことにもつながりかねません。「観光立国」を掲げ、推進基本法も施行されている日本です。中身のある取り組みが必要でしょう。
2024/11/21 更新
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