東洋経済の眼 業種ごとに見る企業業績 (2月1日朝日新聞朝刊)
業界ごとに企業業績を比較すると意外なことが見えてきます。会社四季報2014年新春号では、上場企業の業績予想を東証33業種別に集計しています。
業界ごとに企業業績を比較すると意外なことが見えてきます。会社四季報2014年新春号では、上場企業の業績予想を東証33業種別に集計しています。
連載「東洋経済の眼」をご存じですか。「会社四季報」などで有名な東洋経済新報社による経済情報コラムです。2009年4月から始まり、昨年までは夕刊に掲載されていました。今年1月から土曜日の朝刊に移り、ますます人気を高めています。
このコラム、就職活動をする学生にとってはまさに必読のコーナーなのですが、とりわけ今回は重要でした。「いま、日本の企業はどうなっているか」という根本問題を、ざっくりと大づかみをする格好の回だったからです。
経済というものを理解する上で、この「ざっくりと大づかみをする」ということは、とても重要です。「経済はとっつきにくい」「どうも理解した気になれない」という人の多くは、この「大づかみ」がどうも苦手のようです。
今回のコラムでは、
「いまの日本の産業界で、もっとも儲けているのはどこか」
という一大テーマを取り上げていました。そして、首位がトヨタ自動車やホンダといった自動車メーカーなどの「輸送用機器業界」であることや、2位の「電気機器業界」と3位の「情報・通信業界」を合わせると、この3業界だけで「上場企業全体の利益の4割近くをたたき出している」という事実が、簡潔にまとめられています。
どうですか。興味深いですよね。
ちなみに、日本の全産業の営業利益の総額は年間34兆円でした。この上位3業界の営業利益を合計すると12.8兆円になります。こういう「金額の大づかみ」をすることも、「経済がわかる」ための道筋ですね。さらに理解を深めるために、これらの業界の会社数や従業員数なども自分で調べて、利益とのバランスなどを検討してみましょう。
2024/11/21 更新
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