自動車メーカー、相次ぐ参戦 電機と連携 (10月3日朝日新聞朝刊)
自動車メーカーが、家電・情報技術の展示会「シーッテックジャパン」に相次いで参入している。カーナビをはじめとする機器にとどまらず、自動運転車や電気自動車(EV)などの開発にITは欠かせない。電機メーカーとの連携を深め、消費者をつかもうとしている。
自動車メーカーが、家電・情報技術の展示会「シーッテックジャパン」に相次いで参入している。カーナビをはじめとする機器にとどまらず、自動運転車や電気自動車(EV)などの開発にITは欠かせない。電機メーカーとの連携を深め、消費者をつかもうとしている。
現代の自動車は、「そのまま一つの電機製品である」という横顔を持っています。エアコンやライト、電動の窓やサンルーフ、音響装置やカーナビ……。最近ではこれらの機能がコンピューター制御によって連携し、「動く情報端末」とも呼ばれるほど機能が高度化しています。
例えば、1台の自動車に用いられる電線も長大になり、なんと総延長で1キロや2キロに及びます。人間でいえば血管や神経のように車体の隅々まで張り巡らされている電線は、専門用語で「ワイヤハーネス」と呼ばれ、自動車製造における重要な技術の一つとなっています。
こうした自動車の電気関係の装置を備えつけたり、電気配線をしたりすることは、一般に「電装」と称されます。日本には「○○電装」という名前の会社がたくさんありますが、その多くがこの技術にかかわる会社です。住友電装、東洋電装、東海電装……。業界大手である株式会社デンソーは、かつて日本電装という名前でした。
さて、この電装技術のさらなる進化を予想させるのが、今回の記事といえるでしょう。シーテックとは、電子情報技術産業協会(JEITA)や情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)などが主催してアジア最大規模で開かれるエレクトロニクス関連技術の展示会のこと。ここに自動車メーカーが次々と参入し、電機メーカーと一層の連携を図る動きを見せています。
記事では、ホンダやマツダなどの自動車会社の動きを伝えているほか、初参加したデンソーの技術なども紹介されています。エレクトロニクスと車の一層の融合が、どのような未来をつくり出すのか、関心が高まります。
2024/11/23 更新
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