ジャパンディスプレイ新生産棟 スマホ液晶パネル量産開始 (6月4日朝日新聞朝刊)
ジャパンディスプレイは3日、茂原工場(千葉県茂原市)の敷地内にスマートフォンやタブレット端末向けの高精細な中小型液晶パネルをつくる新生産棟を立ち上げ、量産をはじめた。
ジャパンディスプレイは3日、茂原工場(千葉県茂原市)の敷地内にスマートフォンやタブレット端末向けの高精細な中小型液晶パネルをつくる新生産棟を立ち上げ、量産をはじめた。
変化の激しい電機業界。その最前線の動きが集約された記事です。
ジャパンディスプレイは2012年4月、東芝、日立製作所、ソニーの液晶パネル事業が統合してできた新会社です。設立時には、産業革新機構が2000億円を出資しました。
この茂原工場は、もとはパナソニックの大型液晶パネル工場でした。ジャパンディスプレイが買収した後、需要が伸びている中小型の液晶パネル工場にするために、設備を入れ替えました。
中小型の液晶パネルが伸びているのは、スマートフォンやタブレット端末が爆発的に普及しているからです。パソコンで見れば、かつては「デスクトップ型」が主流でしたが、2009年に「ノート型」が出荷台数で追い抜きました。さらに2013年中には「タブレット端末」がデスクトップ型を抜き、さらに翌年にはノート型をも上回る予想です。
このように、液晶パネルの市場は近年、大きく変化しています。ジャパンディスプレイは、この中小型液晶パネル生産で現在、世界トップに立っていますが、韓国や台湾のメーカーが猛追しています。そこで生産能力を大幅に引き上げることで、ライバルに差を付ける狙いなのです。電機業界の競争の厳しさが伝わります。
2024/12/12 更新
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